米国債:続落、ギリシャ債務交換で安全逃避需要が減退

米国債相場は続落。ギリシャの債務 交換が期限を迎え投資家の過半数が参加を表明したことから、リスク志 向が復活し、米国債への逃避需要が減退したのが背景。

30年債利回りは2週間ぶりの高水準。9日に発表される2月の米雇 用統計を控え、雇用者が増加し景気回復は勢いを増しつつあるとの楽観 が広がっている。ギリシャの銀行関係者は債務交換の参加率が約85%だ ったと語った。ギリシャ財務省の発表によると、ベニゼロス財務相はア テネ時間9日に記者会見を開く。

グッゲンハイム・パートナーズ(ニューヨーク)の米政府債トレー ディング担当ディレクター、ジェーソン・ローガン氏は「ギリシャ発の ニュースはこれまで比較的明るい」と述べ、「米国債市場では投資家が 売りの機会をうかがっている」と続けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後4時20分現在、30年債利回りは5ベーシスポイント(bp、1bp =0.01%)上げて3.17%。一時は3.18%と2月22日以来の高水準をつけ た。同年債の価格(表面利率3.125%、償還期限2042年2月)は30/32下 落して99 3/32。10年債利回りは4bp上げて2.01%。2年債 は0.31%。

ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想平均による と、10年債利回りは年末までに2.53%に上昇する。

米国債の入札予定

財務省によると、来週12日から3日間の予定で3年債(320億ド ル)、10年債(210億ドル)、30年債(130億ドル)の入札を実施する。

CRTキャピタル・グループ(コネティカット州スタンフォード) の国債戦略責任者、デービッド・エーダー氏は「来週の入札予定に加え てギリシャ債務交換がまとまるとの予測や、雇用統計に対する明るい見 通しが米国債市場にある程度弱気な見方をもたらした。しかし最近のレ ンジを出ていない」と続けた。

ギリシャの当局者は匿名で、ギリシャ法に基づく国債1770億ユーロ のうち、最高1550億ユーロの交換の申し出があったことを暫定値が示し ていると語った。また、ギリシャ以外の法律に基づく国債180億ユーロ のうち120億ユーロでも申し出があったという。

ギリシャ政府は自発的な交換を望んでいたが、必要な場合には集団 行動条項(CAC)を発動し、交換を強制する意向を明らかにしてい る。

米労働市場の見通し

米労働省が発表した先週の新規失業保険申請件数(季節調整済み) は、前週から8000件増加して36万2000件。ブルームバーグ・ニュースが まとめたエコノミスト予想の中央値は35万2000件だった。

ジャニー・モンゴメリー・スコットのチーフ債券ストラテジスト、 ガイ・リーバス 氏は「失業保険申請件数が40万件を下回れば、それは 労働市場の改善を示唆する」と述べた。

ブルームバーグがまとめた予想によると、9日発表の2月米雇用統 計では21万人の雇用増となっている。そうなれば3カ月連続で雇用増 が20万人を超えることになる。

2年債と30年債の利回り格差は2.87ポイントと、2月21日以来で最 大となった。イールドカーブのスティープ化は一般的に景気に対してよ り強気な見方を示唆する。

原題:Treasuries Drop as Bets on Greek Debt Deal Damp Demand for Haven(抜粋)

--取材協力:Susanne Walker.

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE