米財務省:保有AIG株を1株29ドルで売却へ-保有比率下げ

米財務省は保有する保険会社アメリ カン・インターナショナル・グループ(AIG)の株式を1株当たり29 ドルで売却する。これにより、AIG株全体に対する政府の保有比率は 約70%に低下する。

この売却価格は、7日のニューヨーク市場でのAIG株の終値 (29.45ドル)を1.5%下回る。8日のニューヨーク市場では午前10時21 分現在、前日比3.1%安の28.53ドルで推移している。財務省が売却する 株式は合計60億ドル(約4900億円)相当で、そのうち30億ドル相当を AIGが買い取る。財務省は8日、2億690万株を売却することで合意 したと発表した。

財務省は2008-09年に金融システムの崩壊回避と雇用保護を目指し て救済資金を注入したが、現在は救済資金の引き揚げを進めている。今 回のAIG株売却は、同省がAIGの優先株を普通株と交換した11年1 月以降で2回目。前回は昨年5月に売却しており、持ち株比率を77%に 引き下げていた。

AIG株は、負債を差し引いた資産の指標である1株当たりの簿価 の約半分の水準で取引されている。スタイフェル・ニコラウスのアナリ スト、メイヤー・シールズ氏は1株当たり29ドルの売却額について、 AIGの収益力を反映していると指摘する。

シールズ氏は「AIGの収益見通しが弱いという事実を踏まえる と、この売却額は適正な水準と考えられる」と指摘。「基本的な条件が 順調に遂行されると想定した場合、向こう3-4年で株価は上昇するだ ろう」と続けた。

原題:Treasury Agrees to Sell AIG Shares at $29 Each to Cut Stake (1)(抜粋)

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