欧州債:イタリア債利回り9カ月ぶり低水準-ECB総裁が改善示唆

8日の欧州債市場ではイタリア国 債が上昇し、10年債利回りは9カ月ぶり低水準となった。欧州中央銀行 (ECB)のドラギ総裁がソブリン債危機の最悪期は過ぎたとの認識を 示唆したことが手掛かり。

ドイツ国債は3日ぶりに下落。ドラギ総裁は政策決定後の記者会見 で「リスク環境が大きく改善した」と発言。これを受け、域内で最も安 全とされる同国債の需要が後退した。イタリア国債のドイツ国債に対す る利回り上乗せ幅(スプレッド)はここ6カ月で最小となった。ギリシ ャの債務交換に十分な投資家が参加するとの楽観が背景。ECBはこの 日、政策金利を1%で据え置いた。

ウェストLBの債券ストラテジスト、ジョン・デービーズ氏(ロン ドン在勤)は「この日のイタリア国債の利回りは大きく低下した」と述 べ、「ドラギ総裁は最近講じた措置の効果にかなり強気で、現状に満足 しているようだ。ただ、景気見通しでは慎重姿勢を維持しており、それ がドイツ国債を支えた」と説明した。

ロンドン時間午後4時20分現在、イタリア10年債利回りは前日比13 ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の4.81%。一時 は4.75%まで下げ、昨年6月8日以来の低水準を付けた。同国債(表面 利率5%、2022年3月償還)価格はこの日、1上げ101.94。同年限のド イツ国債に対するスプレッドは16bp縮まり301bp。9月1日以来の 最小となる293bpまで縮小する場面もあった。

ドイツ10年債利回りは前日比3bp上昇の1.8%、2年債利回りは 1bp上げ0.16%。

ギリシャ債務交換

ギリシャの債務交換提案に対して、対象総額の約60%相当の国債を 保有する投資家がこれまでに参加の意向を表明した。ギリシャの大手銀 行と同国の年金基金の大半に加え、仏BNPパリバや独コメルツ銀行な ど30社以上の欧州の銀行・保険会社が交換に応じることを明らかにして いる。

ギリシャ2年債の利回りは13bp低下し246.57%、価格は額面 の17.5%となった。3月20日満期債の価格は12.03ポイント下げ額面 の16.75%と、終値ベースの最低を記録した。

原題:Italian Yields Drop to 9-Month Low as Draghi Signals Improvement(抜粋)

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