ECB資金供給オペで資金調達コスト上昇も-バークレイズ

欧州中央銀行(ECB)による無制 限の3年物資金供給オペによって、域内金融機関の資金調達コストが維 持できない水準へと押し上げられ、その結果貸し出しが縮小される恐れ がある。バークレイズ・キャピタルのアナリストが指摘した。

ECBが昨年12月と2月に実施した期間3年長期リファイナンシン グオペ(公開市場操作、LTRO)を通じ、800以上の銀行が1兆ユー ロ(約108兆円)以上の供給を受けた。

バークレイズのアナリスト、サイモン・サミュエルズ氏率いる同社 のアナリストは顧客向けのリポートで、各金融機関は資金供給を受ける 代わりに担保を差し出さなくてはならないことから、LTROに参加し た銀行がデフォルト(債務不履行)に陥った場合、債券保有者が受け取 れる資金が少なくなると指摘する。つまり投資家を呼び込むために銀行 はより高い金利を設定する必要があるだろうと話す。

同リポートでアナリストらは、「銀行の資金調達コストが経済的な 水準まで低下しなければ、別の資金調達源を見つけるか、貸し出しの縮 小を余儀なくされるだろう」と指摘した。

ECBは信用収縮回避を目指し、割安な金利で銀行システムに大量 に資金を供給している。ECBがLTROを発表して以来、欧州の銀行 債利回りは大幅に低下し、スペインの銀行、ビルバオ・ビスカヤ・アル ヘンタリア銀行(BBVA)やイタリアのインテーザ・サンパオロや英 銀ロイズ・バンキング・グループといった銀行は無担保優先債を発行し た。

サミュエルズ氏は、銀行がデフォルトした際、債務の返済順位とし ての投資家の優先度はかなり低くなりつつあることから、他行が BBVAやロイズに追随して無担保優先債を発行するのは難しいとみて いる。

原題:Bank Funding Costs May Soar as LTRO Binds Assets, Barclays Says (抜粋)

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