海外勢10週連続で日本株買い越し、信託銀売りは拡大-2月5週需給

2月5週(2月27日-3月2日) の日本株市場では、海外投資家が10週連続で買い越したことが東京証 券取引所のデータで明らかになった。米国の景気回復期待や欧州債務 問題の落ち着きを受けリスク選好が強まり、買越額は前の週から再び 拡大した。

東証が8日に発表した2月5週の投資主体別売買動向(東証、大 証、名証1・2部合計)によると、海外投資家は1429億円の買い越し。 前の週の買越額は784億円だった。

みずほ証券の三浦豊シニアテクニカルアナリストは、「海外投資家 のリスクオンの動きは続いている」と指摘。為替市場で進行している 円安基調も日本企業の収益改善期待につながり、買い安心感が広がっ たと見ていた。

一方、主な売り越し主体は、年金資金などの動きを反映している 信託銀行が1750億円の売り越しで、売り越しは3週連続。売越額は昨 年1月3週(1805億円)以来の高水準に膨らんだ。このほか、生保・ 損保が9週連続(458億円)。三浦氏によると、「期末に絡んでのポジ ション(持ち高)整理の売りや、利益確定の売りが出た」という。ま た、個人(62億円)が11週連続、投資信託(221億円)が4週連続で それぞれ売り越した。

第5週の日経平均株価は、前の週に比べ1.3%高の9777円3銭と 4週連続で上昇。エルピーダメモリの経営破綻を受け、業界環境の厳 しさが懸念された半導体関連株下落の影響から指数は週初に一時弱含 んだが、下値では買い遅れた投資家などの資金が流入。週半ばにかけ ては日中高値を更新する強さを見せた。東証1部33業種の週間上昇率 上位は陸運、倉庫・運輸、医薬品、パルプ・紙、情報・通信など相対 的に内需関連業種が堅調だった。

月間も海外勢買い、国内勢売りの構図

一方、東証が同時に公表した2月月間(1月30日-3月2日)の 売買動向では、海外勢は2カ月連続で買い越した。買越額は5874億円 と、1月の4598億円から拡大。これに対し、信託銀は7カ月ぶりに売 り越し、売越額も3013億円と昨年2月以来、1年ぶりの高水準に達し た。個人は3996億円で2カ月連続、生保・損保は1655億円で6カ月 連続の売り越しで、海外勢買い・国内勢売りの構図が顕著だった。

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