NY外為:ユーロ続伸、ギリシャ債交換を楽観-円は続落

ニューヨーク外国為替市場ではユー ロが対ドルで続伸。2週間ぶりの大幅な上げとなった。ギリシャ債務交 換をめぐり、投資家の参加率が実施に十分な水準に達したとの観測が広 がった。これにより、欧州債務危機が封じ込められるとの楽観的な見方 が強まった。

欧州中央銀行(ECB)は8日、政策金利の据え置きを決定。ドラ ギECB総裁は、最新のデータがユーロ圏経済の安定化の兆候を裏付け たと発言した。これを受けてユーロは上昇。一方、円は主要取引通貨の 全てに対し値を下げた。日本の経常収支が過去最大規模の赤字となった ことから、安全な逃避先としての位置付けが弱まった。株式相場の上昇 を背景にニュージーランド・ドルと南アフリカ・ランドなど高利回り通 貨が上げた。

BNPパリバの為替ストラテジスト、メアリー・ニコラ氏(ニュー ヨーク在勤)は「非常に強いリスク選好の動きが見られた。ギリシャ債 務交換への民間投資家の参加が順調で、遅れは出そうにないとの見方が その動きをかなり後押しした」と指摘。「ECBはリスクが低減したと 強調しており、金融緩和の可能性が遠のいたと示唆したともとれる」と 述べた。

ニューヨーク時間午後4時2分現在、ユーロはドルに対して前日 比0.9%高の1ユーロ=1.3269ドル。2月17日以降で最大の上げとなっ た。円に対しては1.6%上昇の1ユーロ=108円28銭。円は対ドル で0.6%下げて1ドル=81円61銭。2日には81円87銭と、昨年5月26日 以来の安値を付けていた。

ギリシャ債務交換

ギリシャの銀行関係者は8日、国債保有者の新発債への債務交換の 参加率が約85%だったことを明らかにした。ギリシャ債務交換は過去最 大の債務再編となる。同関係者は、暫定値はギリシャ法に基づく国 債1770億ユーロのうち、最高1550億ユーロについて債務交換の申し出が あったことを示していると語った。

ユーロ・ドルの1カ月物オプションのインプライド・ボラティリテ ィ(IV、予想変動率)指数は9.89%に低下。2月24日に付けた10カ月 ぶり低水準の9.79%に近づいた。JPモルガン・G7・ボラティリティ ー指数によると、、G7通貨のIV指数は10.24%に低下した。前日 は10.4%だった。

円は下落局面

GFTフォレックスの通貨調査担当ディレクター、キャシー・リー ン氏(ニューヨーク在勤)は「この日はショートカバーが出ている。投 資家は売り持ちのまま債務交換のデータ発表のあおりを受けたくないと 考えているためだ」と説明。「ドラギ総裁のこの日の発言は、ユーロの 悪材料より好材料となる内容が多かった」と述べた。

先進10カ国の通貨で構成されるブルームバーグ相関加重通貨指数に よれば、ユーロは債務危機の深刻化を背景に過去6カ月間で2%下落し た。ドルは2.5%上昇。円は4.8%の下落となっている。

円はドルに対して9カ月ぶり安値に近づいた。財務省の8日発表に よると、1月の日本の経常収支は4373億円の赤字だった。比較可能 な1985年以来、過去最大の赤字額。ブルームバーグニュースのエコノミ スト調査によると経常収支の予想中央値は3200億円の赤字だった。

米労働省が発表した先週の新規失業保険申請件数(季節調整済み) は、前週から8000件増加して36万2000件。主要6通貨に対するインター コンチネンタル取引所(ICE)のドル・インデックスは0.7%低下し て79.128となっている。

原題:Euro Rallies Amid Greek Debt-Swap Optimism as Deadline Passes(抜粋)

--取材協力:Monami Yui.

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