ECB資金、アジアにインフレも-スタンダードチャータード

欧州中央銀行(ECB)による銀行 への資金供給は、アジア地域での資産インフレと、3年後の借り換えに 伴う混乱をもたらしかねない。英スタンダードチャータードのピータ ー・サンズ 最高経営責任者(CEO)が指摘した。

ECBは信用収縮の回避を目指し、期間3年長期リファイナンシン グオペ(公開市場操作、LTRO)を通じ、2月に800の金融機関に対 し5295億ユーロ(約56兆6000億円)、それに先立つ昨年12月には523の 金融機関に4890億ユーロをそれぞれ供給している。

サンズCEOは7日、ブルームバーグテレビジョンのインタビュー に応じ、オペの規模を懸念していると指摘し、「今からきっかり3年後 に、誰が1兆ユーロの資金の借り換えを行うというのだ」と語った。

また、低コストの大量の資金はアジアにインフレをもたらしかねな いと指摘。米国の量的緩和第2弾(QE2)にも言及し、「いろいろな 点で、欧米の金融緩和策はアジアにおけるインフレ加速と資産価格の上 昇という面で興味深い課題をもたらしている」と語った。

同CEOは、今回のような規模の金融介入の長期的な結果について 懸念する必要性を指摘し、「歴史に問えば、通貨価値の下落かインフ レ、あるいはその両方に見舞われるかだ。今回だけは違うという反論し 難い意見にはまだめぐり合っていない」と語った。

スタンダードチャータードはLTROで資金提供を受けていない。 サンズCEOは「当行は資金提供を受けないことを選択し、今後も参加 する意向はない」と述べた。

原題:ECB Loans May Cause Asian Inflation, Standard Chartered CEO Says(抜粋)

--取材協力:Stephanie Tong.

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