英中銀:資産購入枠を現行水準で維持-インフレ論議で対立再燃も

イングランド銀行(英中央銀行) は8日の金融政策委員会(MPC)で、資産買い取りプログラムの規 模を3250億ポンド(約42兆円)に維持することを決めた。イン フレ脅威をめぐる議論が過熱する中、キング総裁は当局者間の意見の 溝の拡大に見舞われそうだ。

資産買い取り枠の維持は、ブルームバーグ・ニュースがエコノ ミスト45人を対象に実施した調査で全員が予想した通り。前回のM PC会合では500億ポンドの拡大が決定された。

過去2週間のMPCメンバー9人の発言をみると、マーティン・ ウィール委員が資産購入の現行枠が完了する5月以降の追加購入を支 持しない可能性を示唆した一方、デービッド・マイルズ委員は「積極 的な」緩和政策を取る論拠があると述べており、MPC内での意見対 立が表面化している。

原油価格の高騰によるインフレ加速懸念で英国の先行きに不透明 感がある上、同国経済は昨年10-12月(第4四半期)の縮小の後、 依然として苦しい状況が続いている。調査では英経済は新たなリセッ ション(景気後退)を回避すると予想されているが、キング総裁は景 気回復は緩やかなペースにとどまるとの認識を示している。

ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グループ(RBS) のチーフエコノミスト、ロス・ウォーカー氏(ロンドン在勤)は「3 つの方向に意見が分かれつつある兆候はあるものの、この日の決定は 恐らく全会一致だったろう」と述べ、「われわれは5月の会合でも量 的緩和の規模に変更はないとみている。景気回復の兆候は据え置く方 向に働く」と続けた。

英中銀はこの日、政策金利であるレポ金利について過去最低の

0.5%に据え置いた。米証券大手リーマン・ブラザーズ・ホールデ ィングスの破綻や一部の英大手銀救済をきっかけに、買い取りプログ ラムはちょうど3年前に1500億ポンドの規模でスタートした。

原題:King to Face Renewed BOE Rift as Inflation Dispute Simmers (1) (抜粋)

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