【個別銘柄】金融やファナク高い、不動産上昇、アイスタイル好発進

きょうの日本株市場で、株価変動材 料のあった銘柄の終値は以下の通り。

金融株:野村ホールディングス(8604)が前日比4.7%高の378 円、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)が2.7%高、東京 海上ホールディングス(8766)が4.2%高など。ギリシャの債務交換 提案に対し、対象総額の約60%相当の国債を保有する投資家がこれま でに参加の意向を表明。金融市場安定化への期待で7日の米国市場で は金融株の上昇が目立ち、海外金融株高の流れが波及した。ブラジル の大幅な政策金利引き下げによる過剰流動性相場への期待もプラス要 因。東証1部33業種の上昇率上位に証券・商品先物取引や保険業、銀 行業、その他金融業がそろって入った。

ファナック(6954):3.3%高の1万4580円。ブラジルの大幅な政 策金利引き下げをきっかけに、中国など新興国の金融緩和期待の高ま りが株価を押し上げた。また、iPhone5関連の設備投資は4- 6月にも動き始める公算が大きいとし、クレディ・スイス証券が目標 株価を1万5500円から1万6500円へ引き上げたことも刺激材料。

不動産株:三菱地所(8802)が4%高の1473円、三井不動産(8801) が4.7%高の1551円と急伸。不動産は、東証1部33業種で上昇率2 位。オフィス賃貸仲介業の三鬼商事がきょう発表した2012年2月末の オフィス空室状況によると、東京・千代田区など都心5区の平均空室 率は5カ月ぶりに低下し、9.1%となった。1月は9.23%で、同社の 月次データがある01年以降で最高。世界的な過剰流動性の恩恵を受け るとの見方に加え、オフィス市況の改善期待も広がった。

東邦チタニウム(5727):3.5%高の1342円。一般工業向けチタン の需要増加に対応するため、チタンインゴットの生産能力増強を決定。 北九州市の八幡工場の隣接地に約53億円を投じて生産を増強、13年 10月から操業を開始する。野村証券では、増強後の稼働に不安が残る としながらも、チタン鉱石価格の高騰が続く中では、比較的安価と思 われるチタンスクラップを配合することで原料コストの増加を一定程 度抑制することができよう、と指摘した。

信越化学工業(4063):2.7%高の4440円。シティグループ証券で は、塩ビ・化成品やシリコンウエハーなど事業環境の好転、電子・機 能材料の拡大を要因に、13年3月期から新たな成長局面に入ろうと分 析。投資判断「買い」を維持し、株式市場で同社の成長力の回復が認 識されれば、株価はさらに上値を目指すとの見方を示した。また大和 証券キャピタル・マーケッツでは、7日の同社トップマネジメントと のミーティングで中南米の塩ビ需要が驚くほど強いと表現されるなど、 全体の印象は良かったと指摘した。

SUMCO(3436):4.5%高の887円。三菱東京UFJ銀行など 3大銀行と三菱商事などが共同出資する企業再生ファンドが、同社の 経営再建支援に乗り出すと日本経済新聞(電子版)が報道。5月にも 150億円を出資し、取締役などを送るという。経営再建の進展期待が 広がった。野村証券では、同報道の真偽の確認は出来ていないが、大 きな意外感はないとの見方を示した。

牧野フライス製作所(6135):4.1%高の608円。野村証券では、 会社側は中国で春節後に自動車中心に引き合いが増えてきたと説明し ている、と指摘。また同社の機械は、iPhone4や4Sのステン レスの仕上げ加工に使われており、今・来期それぞれiPhone関 連売上高は70億円を同証業績予想に織り込んでいる、とした。

カカクコム(2371):2.6%安の2106円。三菱UFJモルガン・ス タンレー証券は7日、主にショッピング売上高の減額修正に伴い、12 年3月期から14年3月期までの業績予想を減額修正した。投資判断は 「アウトパフォーム」から「ニュートラル」へ引き下げ。

大平洋金属(5541):3.1%高の438円。独立系調査会社のTIW は、投資判断を「2(ニュートラル)」から「2プラス(ややポジティ ブ)」へ上げた。ニッケル市況にボトム感が出てきており、12 年3月 期の連結営業赤字は14億円と会社側下方修正後の水準(15 億9100 万円)ほどは落ち込まない、と指摘。13年3月期は、生産設備が通常 稼働に戻ることから、営業損益は120億円の黒字と大幅回復が見込め、 株価はPER面から割安感があるとした。

ポイント(2685):1.7%安の2930円。大和証券キャピタル・マー ケッツでは、12年2月期の推定営業利益は128億円と会社計画140億 円を下回ったもよう、と試算した。ブルームバーグ・データにあるア ナリスト10人の予想平均値は136億円。同証による13年2月期予想 は123億円と、減益が続く見込み。

オークマ(6103):3.4%高の667円。クレディ・スイス証券では、 月次受注は4-6月以降にも緩やかな再加速局面を迎えるとし、目標 株価を従来の700円から750円へ引き上げた。投資判断は「アウトパ フォーム」を継続。

東京急行電鉄(9005):1.7%高の411円。大和証券キャピタル・ マーケッツでは、沿線の魅力度向上に向けた取り組みを評価するとと もに、足元までの採算改善などを考慮すれば収益基盤は着実に評価さ れているとし、新規に投資判断を「2(アウトパフォーム)」、目標株 価を450円に据えた。

JSR(4185):2.4%高の1683円。SMBC日興証券は7日、目 標株価を1620円から1770円に上げた。需要弱含み、円高による半導 体・LCD材料など多角化事業の落ち込みを合成ゴムの販売数量増と マージン拡大を背景にした石化事業の好調が相殺する、との見方を継 続。足元の調査を踏まえ、同証による12年3月期の連結営業利益予想 を390億円から395億円、13年3月期を430億円から445 億円に上方 修正したことに伴う。会社側の今期予想は410億円。

OKI(6703):4.6%高の92円。JPモルガン証券では、投資判 断「オーバーウエート」を継続した。中国のATM市場が稼働ベース で2010年は約27万台、うち紙幣還流式は約8万台となった点に言及。 窓口混雑の緩和や紙幣補充回数を減らすため、中国でも入金が可能な 還流型ATMのニーズが拡大しているとし、中国のATM事業の拡大 余地は大きいとの見方を示した。

アイスタイル(3660):化粧品口コミサイト運営事業を行う同社が 8日、東証マザーズ市場に新規上場した。公募価格840円に対し買い 気配値を切り上げ、初値は公募価格比94%高の1630円となった。終 値は1411円。収益環境の堅調さ、類似会社と比較したバリュエーショ ンの低さなどが評価された。

JPホールディングス(2749):2.6%高の796円。市場第2部か ら第1部への指定替えの承認を東京証券取引所から受けた、と7日に 発表。期日は14日付。TOPIX連動を目指すファンドなどからの今 後の資金流入を見込む買いが先行した。

ベリテ(9904):11%高の121円。2月の既存店売上高は前年同月 比18.9%増だった、と7日に発表。足元の業績好調を評価する買いが 膨らんだ。東証2部の上昇率2位。

レーザーテック(6920):4.3%高の1496円。市場第2部への上場 承認を東京証券取引所から受けた、と7日に発表。上場予定日は14 日。投資家層の拡大を見込む買いが優勢となった。

トーエル(3361):2.1%高の384円。震災後のボトルウォーター への急激な関心の高まりは落ち着いてきたが、依然需要は伸びており、 ウォーター事業の顧客数、販売本数の増加を受け12年4月期の連結営 業利益は前期比42%増の16億8000万円と、従来計画の14億1000万 円から上振れる見通しと7日に発表。期末配当予想も1株当たり10 円から12円に増やし、好業績と株主還元姿勢が評価された。

アゼアス(3161):3.5%安の573円。福島第1原子力発電所や周 辺の復旧作業、その他震災被災地向けに防護服、手袋等保護具の需要 が伸びた結果、11年5月-12年1月期の連結純利益は前年同期比約3 倍の2億6900万円になったと7日に発表。2億2200万円を見込む12 年4月期計画をすでに上回るが、本社建て替え費用の発生などで通期 予想を維持したため、業績拡大期待が薄れた。

インスペック(6656):5000円(18%)高の3万3050円でストッ プ高。台湾の大手基板メーカーと、総額13億円強の半導体最終外観検 査装置(AVI)を13年12月末までに段階的に受注、納入すること で合意したと7日に発表。今後の業績貢献を見込む買いが膨らんだ。

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