米中西部のハンター、次なる獲物は中国の原材料需要

ピート・ネスラー氏は米アイオワ州 で野生のイノシシや体重280ポンド(約127キログラム)のオジロジカ などあらゆる動物を仕留めてきた。今狙っている獲物は、中国の原材料 需要だ。

米中西部在住のネスラー氏(54)はINTL・FCストーン(本 社:ニューヨーク)の商品部門を率いる。中国の習近平国家副主席は先 月、アイオワ州デモインなどを訪問。同副主席の訪米中に中国企業は大 豆67億ドル(約5400億円)相当を買い入れることで合意した。 INTL・FCストーンはその一部のヘッジ取引を手掛ける予定だ。ネ スラー氏によると、同社はアジア太平洋地域の収入のシェアを現在 の4.4%から5倍に拡大することを目指している。シンガポール海峡を 一望する高層ビルの52階にある同社事務所に出張中にインタビューに 応じた。

ネスラー氏は「われわれは、この地域を当社の思考プロセスと拡充 において不可欠な部分に位置付けている」と説明。「中国の副主席がワ シントンを訪問し、他の地域を差し置いてアイオワ州にやって来たのは 州民にとって非常にうれしいことだった。この州が中国との農産物取引 で非常に重要な地域だからだ」と述べた。同氏の自宅にはアンテロープ やラムなど18種類の動物の頭部が飾られている。

中国は大豆や豚肉、綿花などさまざまな農産物の最大の消費国であ り、昨年は米国産農産物200億ドル相当を輸入した。重要なのは、中国 関連の事業によって得られる手数料だ。

大豆輸出契約

アイオワ州のブランスタッド知事が2月15日に主催した夕食会で、 INTL・FCストーンは中国代表団のうち約40人の接待を担当。参加 者650人は、ベーコンやレタス、トマトカナッペ、ベーコンで包んだ豚 肉のテンダーロイン、アップルパイ・カップケーキのメープルシロップ がけなどのメニューを楽しんだ。

ネスラー氏によると、中国代表団のうち3社はFCストーンの顧客 で、アイオワ州で大豆買い入れ契約に署名した企業に含まれる。FCス トーンは中国の顧客企業が大豆を輸入する際に、価格ヘッジやリスク管 理、運搬コストの調整などについて助言する。シカゴと大連商品取引所 で取引される先物とオプションの利用についてもアドバイスする予定 だ。

原題:Boar Hunter Sets Sights on China After MF Global: Commodities

--取材協力:Jeff Wilson、Whitney McFerron、Debarati Roy、Feiwen Rong.

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