ブラジル中銀:0.75ポイントの大幅利下げ-景気低迷の中で

ブラジル中央銀行は政策金利の引き 下げペースを加速させた。経済成長の押し上げを目指す中、同国の政策 金利が10%を下回るのは過去2回目となる。

ブラジル中銀は7日の金融政策委員会で、政策金利を0.75ポイント 引き下げて9.75%とした。ブルームバーグが実施したエコノミスト62人 を対象とする調査では、59人が5会合連続の0.5ポイント利下げを予 想。0.75ポイントの引き下げを予想していたのは2人だけだった。1人 は1ポイント利下げを予測していた。

中銀はウェブサイトに掲載した声明で、「金融環境の調整プロセス の継続性を踏まえ、金融政策委員会は年9.75%への利下げを決定した。 バイアスはない。この決定に5人が賛成し、2人は0.5ポイントの利下 げを主張した」と説明している。

世界の需要が鈍化し、通貨レアルの上昇で輸入製品の割安感が高ま る中、ブラジルの1月の鉱工業生産はこの3年余りで最大の落ち込みと なった。借り入れコストを引き下げることにより、ルセフ政権は新興市 場で中国に次ぐ規模のブラジル経済への投資を喚起するとともに、高利 回り資産を求める海外投資家が同国にドルを大量に注ぎ込むのを抑えよ うとしている。

ボトランチン・コレトラのチーフエコノミスト、ロベルト・パドバ ニ氏は利下げ発表前に行われたサンパウロからの電話インタビューで、 「ブラジル中銀は戦略をシフトした」と指摘、「同国経済は潜在成長率 を下回り、世界の市場には豊富な流動性がある。短期的にインフレが加 速するリスクは小さい」と語っていた。

ブラジル中銀は昨年8月から利下げを開始。今年1月にはインフレ 懸念が後退する中で、政策金利が10%を下回る「高い可能性がある」と の見通しを示していた。

同国が1999年にインフレ目標制を導入して以降、これまで政策金利 が10%を下回ったのは、2008年の世界的な金融危機を受けて継続的な利 下げを実施した局面だけだった。

原題:Brazil Speeds Up Rate Cuts to Single Digit as Economy Slumps (1)(抜粋)

--取材協力:Dominic carey、Matthew Bristow.

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