1月は過去最大の経常赤字、輸出減で4373億円-一時的との見方

1月の日本の経常収支は比較可能な 1985年以来、過去最大の赤字額となった。海外経済の鈍化や円高に加 え、中華圏の春節(旧正月)休暇入りで輸出が下押しされ、貿易収支 が大幅な赤字に陥ったのが主因。1月は正月休みの影響で同収支が赤 字に陥りやすい季節性もあるため、経常赤字は一時的とみられている。

財務省が8日発表した1月の国際収支状況(速報)によると、海 外とのモノやサービスの取引状況を示す経常収支は4373億円の赤字 となった。経常赤字は、リーマンショック後の2009年1月に記録した 1327億円がこれまでの最大だった。

内訳では、貿易収支は輸出が減少する一方で、鉱物性燃料など輸 入が増加し、4カ月連続の赤字となった。赤字額は1兆3816億円。一 方で、海外投資からの収益を示す所得収支は同3.6%増の1兆1326億 円と10カ月連続で黒字幅を拡大した。

市場関係者の事前調査でも経常赤字が予想されていた。ブルーム バーグニュースのエコノミスト調査によると経常収支の予想中央値は 3200億円の赤字。貿易収支は1兆3703億円の赤字だった。

統計発表後、東京外国為替市場では円が下落、対ドルでは一時1 ドル=81円36銭と、2営業日ぶりの安値を付けた。経常収支が過去 最大の赤字に転落したことを受けて、円売り圧力が強まった。

2月以降は黒字復帰か

クレディ・スイス証券の白川浩道チーフエコノミストは発表後の リポートで、先行きについて「2月は輸出の回復で貿易赤字の縮小が 見込まれる。経常収支は再び黒字に戻る」と予想。一方で「経常黒字 の縮小基調は変わらない」とし、2014年度中にも経常黒字が消失する 可能性を指摘している。

財務省が同日発表した2月上中旬の貿易統計(速報)は687億円 の赤字だった。バークレイズ・キャピタル証券の森田京平チーフエコ ノミストは同速報を基にした推計として、輸出は足元で大きく増加に 転じていると指摘。2月は貿易赤字が「大きく縮小する見込み」とし て、経常収支も1兆円弱の大幅な黒字になると予想した。

貿易収支の内訳は、輸出額が前年同月比8.5%減の4兆3536億円 と4カ月連続で減少。輸入額は同11.2%増の5兆7352億円だった。

--取材協力Minh Bui, Theresa Barraclough Editor: Norihiko Kosaka, Keiichi Yamamura, Eijiro Ueno, Tetsuki Murotani, Hitoshi Sugimoto

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