日立国際電気年金:ヘッジファンド18%に倍増-AIJ受け選定慎重

日立国際電気企業年金基金は2012年 度の運用でヘッジファンド投資の割合を高める。現在の8%から15%へ と約2倍に増やし、逆に国内株式の割合を減らす計画だ。AIJ問題を 受け、ヘッジファンド投資に慎重な見方も広がる中、運用会社の選定基 準を厳しくしながら、リターン向上とリスク低減を狙う。

同基金の佐倉和明運用執行理事は「オルタナティブ(代替投資)= リスクが高いという見方はおかしい。むしろ株式よりもリスクが低いも のもある」と指摘。運用収益の向上やリスク分散の観点から株など伝統 的資産での運用を減らし、ヘッジファンド運用などを増やしたいと述べ た。内外株式は従来の42%から26%程度に引き下げる方針という。

佐倉理事によると、同基金の運用資産は240億円。12年度の目標利 回りは従来通り3.5%、リスクは8%から7.5%への低減を目指す。こ うした基本方針の下、運用収益の確保を狙ってヘッジファンドでの運用 を増やすことにした。この3月で終わる11年度の運用収益は若干のプ ラスかゼロとなる見込みとしている。

ヘッジファンド運用では、積極的な収益確保を狙って複数の戦略を 組み合わせたファンドなどに投資する一方、リスク低減や分散ではファ ンド・オブ・ファンズ(FOF)などでの運用を検討する。ただ、同基 金ではAIJの問題を受け、ファンド選定は、運用会社や関連会社を含 めた「スキームをきちんと確認する」など厳格に行う方針だ。

12年度の運用では、新たに株式からオルタナティブに分類し直した 未公開株(PE)投資を2%から6%に増やす。一方、全体として減ら す方針の株式もアジアなどの新興国株には新たに5%程度配分する。債 券は国内債券を増やして為替リスクヘッジなしの外国債券を全て減ら す。為替リスクをヘッジする外債は8%から12%に増やす計画だ。

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