ダイハツ:軽シェア4割、年内達成目指す-新車好調で3年前倒し

トヨタ自動車の子会社のダイハツ工 業は軽自動車の国内販売シェアを今年中に40%まで引き上げ、スズキ を引き離し首位固めを図る計画だ。ブルームバーグ・ニュースが入手 したダイハツの内部資料で明らかになった。従来は2015年を目標にし ていたが、昨秋発売した低燃費車の販売好調などを受けて3年前倒す。

内部資料は、昨年9月発売した「ミラ イース(e:S)」の売れ行き 好調などからダイハツ国内軽販売の「シェア40%は現実的なもの」に なったと指摘。昨年初頭に15年としていた達成時期は「勝ち残るため に実現時期を12年に早めて取り組む」とした。テレビなど広告宣伝の 強化や販売店の接客改善などあらゆる手段で目標達成を目指すという。

全国軽自動車協会連合会のウェブサイトによると、昨年の国内軽 販売152万台のシェアは、首位ダイハツが35.8%、2位のスズキは

31.3%だった。ダイハツのシェアはイース発売直後の10月に39.2% と前月比で4ポイント以上の上昇。今年1月と2月(速報値)で、ダ イハツのシェアはそれぞれ35.2%、34.3%だった。

クレディ・スイス証券の高橋一生アナリストは、軽シェア40%の 目標について「非常に意欲的な目標」と指摘した。ホンダの攻勢など で国内の軽市場の競争は足元で激化しているとした上で、「現実的には かなり高い数字。実際に達成すれば、市場の期待値を超えており、ポ ジティブに受け止められるだろう」とコメントした。

ダイハツ広報担当の安達磨子氏は6日の電話取材に対し、内部資 料は今年1月に開かれた販売会社代表者を交えた会議のために作成さ れたものと認めた上で、「あくまで体制強化に向けた課題のために設定 された指標であり、経営計画値とは異なる」とコメントした。

2強体制に変化

国内の自動車市場が低迷する中でも、低燃費で低価格の軽自動車 は人気が高い。全国自動車販売協会連合会のウェブサイトによると、 昨年の登録車販売は震災の影響などで前年比17%減の268.9万台。03 年比では33%減となったのに対し、この期間の軽販売の落ち込みは 16%弱にとどまっている。こうした状況で、ダイハツやスズキの2強 以外の自動車メーカーも軽販売に力を入れるようになっている。

ホンダの峯川尚常務は昨年10月、軽自動車や小型車に注力し、商 品ラインアップを強化すると話した。日産自動車と三菱自動車はOE M(相手先ブランドでの生産)供給の拡大や合弁会社設立など軽自動 車事業で協力を進めている。

トヨタも軽市場に参入

円高下で国内販売強化を掲げるトヨタは昨年9月、ダイハツから OEM供給の「ピクシス スぺ―ス」を発売し、トヨタ単体として軽市 場に参入。こうしたOEM供給の軽自動車を随時導入し、3車種がそ ろう今年以降に年間6万台の販売を想定している。トヨタは今年1月 に軽自動車2699台を販売しており、ダイハツと合わせたグループとし ての同月の軽シェアは37%まで高まる。

スズキ広報担当の望月英氏は電話取材に対し、11年度の国内軽自 動車販売について51万台の計画とした上で、12年度以降の具体的な シェア目標はないとコメントした。日本自動車工業会の今年度の軽の 需要見通しは158万台で、これで単純計算すると今年度のシェアは 32%程度になる。

ダイハツの株価は8日午前終値で、前日比1.5%安の1493円。年 初来では8.7%の上昇。この間にTOPIX(東証株価指数)は14% 上昇している。

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