米国株:続伸、S&P500種は2日間の上げとしては年初来最大

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米株式相場は続伸。S&P500種株 価指数の2日間の上げは年初来で最大となった。ギリシャが債務交換の 完了に近づいていることが材料視された。

S&P500種の業種別24指数では銀行が最も上げた。ウェルズ・フ ァーゴやJPモルガン・チェースが高い。アルコアやキャタピラーも値 上がりした。高級ハンドバッグメーカーで米最大手のコーチは、中国事 業は引き続き力強いと発表したことが好感され大幅上昇。一方でマクド ナルドは下落。2月の既存店売上高がアナリスト予想に届かなかったこ とが嫌気された。

S&P500種株価指数は前日比1%高の1365.91。2日間の上昇率 は1.7%となった。ダウ工業株30種平均は70.61ドル(0.6%)上げ て12907.94ドル。米証券取引所全体の売買高は約61億株で、3カ月平均 を8.8%下回った。

シルバークレスト・アセット・マネジメント・グループ(ニューヨ ーク)のスタンリー・ナビ副会長は、「ギリシャに選択肢はなく、債券 保有者にも選択肢はない」と指摘。「双方とも泥沼にはまり込んでい る。保有者は債務交換に応じるだろう。そうなれば市場はそこそこ安心 する。ただどれだけ続くだろうか。大いに疑問だ」と続けた。

ギリシャの債務交換には、これまでに保有者の約85%が参加を表 明。政府当局者によれば、最終的な結果はアテネ時間9日の午前8時に 発表される。ベニゼロス財務相はアテネ時間同日午後1時に記者会見を 開く。

ギリシャの債務交換

債務交換の最終目標は、民間投資家が保有する2060億ユーロ相当の ギリシャ債の元本を53.5%減免することだ。1300億ユーロ規模の第2次 支援策とともに、債務減免は危機の流れを変えるための重要な要素にな っている。

シュローダーのアラン・ブラウン最高投資責任者(CIO)は「多 少の時間稼ぎはできた」とした上で、「ギリシャ債の元本減免に向けた 動きは全て順調に進んでいるが、ギリシャの競争力回復には何の役にも 立たない。この問題は再び浮上する可能性が高く、問題はその時期だ」 と述べた。

この日の上昇で、S&P500種の年初来上昇率は8.6%となった。業 種別10指数では年初以降、テクノロジー株と金融株の指数の上げが特に 大きい。

銀行が高い

KBW銀行株指数は1.4%高。構成する24銘柄中21銘柄が上昇し た。ウェルズ・ファーゴは3.3%高の31.40ドル。JPモルガンは1.2% 上昇し40.44ドル。

この日は経済指標も相場の材料となった。米労働省が発表した先週 の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は36万2000件に増加したもの の、改善が続く労働市場と一致した水準だった。エコノミスト調査によ れば、9日に発表される2月の雇用統計では、民間部門で22万5000人、 非農業部門全体では21万人の雇用増がそれぞれ見込まれている。

景気敏感株で構成するモルガン・スタンレー・シクリカル指数 は1.8%高。ダウ輸送株平均は1.4%上昇。S&P500種の業種別10指数 では商品株と産業株の指数が最大の上げ。アルミ生産で米最大手のアル コアは2.3%高の9.77ドル。建機最大手のキャタピラーは1.9%値上がり し110.28ドル。

コーチは4.6%高の76.79ドル。マクドナルドは3.2%下げた。

原題:S&P 500 Caps Biggest Two-Day Rally in 2012 on Greece Debt Swap(抜粋)

--取材協力:Andrew Theen、Charles Mead、Katia Porzecanski.

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