NY外為:ユーロ反発、ギリシャ債務交換の参加率上昇で

ニューヨーク外国為替市場ではユー ロが対ドルで反発。2週間ぶり低水準から上昇した。ギリシャ債務交換 をめぐり、対象総額の58%相当の国債を保有する投資家が民間部門関与 (PSI)への参加の意向を表明したことが背景。

ドルは円に対して上昇。米連邦準備制度理事会(FRB)が「不胎 化」措置と組み合わせた追加債券購入を検討していると伝えられたこと が手掛かり。ブラジル・レアルは主要取引通貨全てに対して下落。同国 政府は資本流入を管理し、レアル高を抑制する措置を用意している。ニ ュージーランド・ドルは上げを縮小した。同国中銀が政策金利を据え置 き、通貨高は金利引き上げの必要性を低減する可能性があると述べたこ とで売りが膨らんだ。

ソシエテ・ジェネラルのシニア為替ストラテジスト、セバスチャ ン・ゲーリー氏(ニューヨーク在勤)は「投資家はPSIの実現を織り 込んだポジションを取っている」と指摘。「市場参加者は非常に悪い状 況に陥るとの見通しに基づいた取引にはあまり積極的ではない。ただ、 参加率が規定に届かなければ、ドル買いが大量に入るだろう」と述べ た。

ニューヨーク時間午後5時現在、ユーロはドルに対して前日 比0.3%高の1ユーロ=1.3149ドル。一時1.3096ドルと、2月16日以来 の安値を付けた。円に対しては0.5%上げて106円63銭となっている。

ギリシャ債務交換

円は対ドルで0.3%安の1ドル=81円09銭。米紙ウォールストリー ト・ジャーナルによれば、FRBは不胎化措置と組み合わせた追加債券 購入を導入する可能性があるという。

ブルームバーグが各社の発表資料や政府声明に基づきまとめたデー タによれば、債務交換に応じる意向を表明した投資家が保有するギリシ ャ債の合計は少なくとも1200億ユーロ(約12兆8000億円)。ギリシャ政 府は最低75%の参加率を債務交換の実施条件としている。

BOAメリルリンチのグローバル金利・為替調査責任者、デービッ ド・ウー氏(ニューヨーク在勤)はブルームバーグテレビジョンとのイ ンタビューで、「クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)が引き 起こされる可能性など、投資家は依然としてギリシャのPSIに懸念を 抱いている。ただし最終的には深刻に懸念するほどのことはない」と述 べた。

ギリシャは先に、投資家の十分な総意が得られた場合には、集団行 動条項(CAC)を発動してギリシャ債保有者の参加を強要する用意が あると言明していた。

ブラジル・レアルが下落

シティグループのシニア為替ストラテジスト、グレッグ・アンダー ソン氏(ニューヨーク在勤)は「当社は資源国通貨に対してはユーロの 売り持ちを、ドルに対してはニュートラルを勧めている」とし、「前日 に比べるとややリスクテーク意欲が高まっている。当社エコノミストは CACが発動されると考えている」と述べた。

ニュージーランド(NZ)・ドルは米ドルに対して0.5%高の1 NZドル=81.65セント。一時は1%高まで上げていた。NZ準備銀行 (中央銀行)が政策金利の据え置きを決定したことを受けて上げ幅が縮 小した。

ブラジル・レアルは対ドルで0.4%安の1ドル=1.7661レアル。一 時1.7737レアルと、1月18日以来の安値に下げる場面も見られた。

ブラジル政府は輸出契約に基づく短期貿易金融の支払い期限を現在 の360日から短縮する可能性がある。同国経済紙バロール・エコノミコ が伝えた。同紙によれば、外資系企業がブラジル国内の子会社へ提供す る融資が課税対象となる可能性もあるという。

原題:Euro Rallies as Greek Debt-Swap Participation at 58%; Kiwi Pares(抜粋)

--取材協力:Maria Petrakis、Telma Marotto、Keith Jenkins.

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