欧州債:イタリア・スペイン債が上昇-ギリシャ債務交換期限を控え

7日の欧州債市場ではイタリアと スペインの国債が上昇。ギリシャの債務交換提案に対して、対象総額 の58%相当の国債を保有する投資家が参加を表明したことを受け、域内 の高利回り国債の需要が高まった。

イタリア10年債利回りは昨年8月以来の最低に近づいた。米ヘッジ ファンド、グレイロック・キャピタル・マネジメントのハンス・ヒュー ムス社長はこの日、ギリシャの債務交換には対象国債の80%を超える残 高を保有する投資家が応じるだろうとの見方を示した。同社長は民間債 権者を代表してギリシャと交渉に当たった委員会の一員。

ドイツ10年債利回りは7週間ぶり低水準まで2ベーシスポイント (bp、1bp=0.01%)未満となった。同日発表された1月の独製造 業受注指数が予想に反して低下したことが手掛り。同国政府は5年物国 債を33億ユーロ発行。落札利回りは過去最低を記録した。

モニュメント・セキュリティーズのストラテジスト、マーク・オズ ワルド氏(ロンドン在勤)は「ギリシャ債務に関連した材料は素晴らし くなかったが、全体的な状況を狂わせるものではない」ことがイタリア とスペイン債の支援要因となったと発言。「ドイツの製造業受注は良い 数字ではなく勢いが失われた。これは多くの市場関係者がやや慎重とな ったことを意味する」と続けた。

ロンドン時間午後4時17分現在、イタリア10年債利回りは前日比12 bp低下の4.95%。2日には4.89%まで下げ、昨年8月18日以来の低水 準を付けた。同国債(表面利率5%、2022年3月償還)価格はこの 日、0.92上げ100.865。

スペイン10年債利回りは5bp下げ5.1%。同年限のフランス国債 利回りは4bp低下し2.84%となった。

安全求める動き

ドイツ10年債利回りは1.78%で、前日からほぼ変わらず。1月16日 以来の低水準となる1.77%まで下げる場面もあった。

独経済技術省が発表した1月の製造業受注指数(季節調整済み)は 前月比2.7%低下した。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミ スト37人の調査では中央値で0.6%上昇が見込まれていた。

ウェストLBの債券ストラテジスト、ジョン・デービーズ氏は電子 メールで「利回りは過去最低に近いものの、ドイツ国債に安全を求める 動きが引き続きある」と指摘した。

原題:Italy Bonds Rise as Spain Debt Climbs Before Greek Swap Deadline(抜粋)

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