米ゴールドマン:日本の公共部門グループのヘッドに小泉氏を任命

米ゴールドマン・サックスは昨年新 設した日本における公共部門グループの統括責任者に、同社マネジング ディレクターの小泉泰郎氏を任名した。東日本大震災からの復興需要を にらみ、資金調達や投資案件などの獲得を拡大したい考えだ。

ゴールドマンはパブリックセクター・インフラストラクチャー・ユ ーティリティーズグループのヘッドに小泉氏(48)を資本市場共同本部 長と兼務させる人事を決めた。同グループ長だった岡本三成氏は退社す る。ブルームバーグ・ニュースが入手した6日付の社内向けメモで明ら かになった。

米国を中心としたゴールドマンなどのグローバル投資銀行は戦後 最大の国家的危機に直面する日本でビジネス機会を探ってきた。ゴール ドマンでは大震災から1年が経過するいま、復興需要などで経済が回復 し、公共セクターや電力会社、再生可能エネルギー関連のビジネスで新 たな資金需要や投資機会が増加するとみている。

ゴールドマン・サックス証券の持田昌典社長は、社員らに送ったメ モの中で「公共セクターは日本において引き続き重要なビジネスの『キ ー』エリアであり、今回の人事でさらにこの領域を拡大することができ る」と述べている。

小泉氏は東京大学を1986年に卒業し、日本興業銀行(現みずほコ ーポレート銀行)に入社。99年にゴールドマン・サックスに入社、デッ ド・シンジケートの責任者などを務めた。

新たな資金需要

ゴールドマンは昨年6月に茨城県の外郭団体が運営する廃棄物処 理施設の収入を元利払いに充てる日本初の「レベニュー債」(100億円) を引き受けた。また9月には大型リチウムイオン電池の生産などを手掛 けるエリーパワー(東京)の第三者割当増資に応じ自ら投資を行った。

12年は電力会社の社債発行も再開するとみられる。昨年3月の大震 災と津波により東京電力福島第一原発事故を受け、日本の原発産業の将 来に暗雲がたれこめたことから、原発を持つ電力会社の社債は敬遠され ていた。今月に入り、東北電力が600億円の起債を行うなど、新たな資 金需要がでてきている。

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