アジア中銀の利下げ局面は終了間近-原油高と欧州懸念後退で

アジア諸国の中央銀行は今週、原油 価格の上昇とユーロ圏崩壊の懸念後退を背景に、追加の金融刺激策の実 施を控える公算が大きい。

ブルームバーグがエコノミスト16人を対象に実施した調査では、韓 国とニュージーランドの中央銀行はともに8日の金融政策決定会合で政 策金利を据え置くと全員が予想した。2月に予想に反して政策金利を引 き下げたインドネシア中銀も同日、政策金利を据え置くと15人が見込ん でいる。ブルームバーグがアナリスト19人を対象に実施した別の調査で は18人が、マレーシア中銀は9日に政策金利を5会合連続で据え置くこ とを決めると予想した。

原油相場は過去6カ月で23%上昇しており、アジア地域でインフレ 圧力の上昇懸念となっている。米労働市場の改善の兆しや欧州の第2次 ギリシャ支援合意を受けて、アジア諸国では追加刺激策を講じる緊急の 必要性が低下した。

JPモルガンのエコノミスト、マシュー・ヒルデブラント氏(シン ガポール在勤)は「各国中銀がどの方向だろうが積極的な行動を取るに は、成長やインフレのリスクの拡大だけでは不十分だ」と指摘。「全体 的に見て、各国中銀の軸足は成長懸念から中立性に移ったようだ」と述 べた。

アジア地域の経済成長率は引き続き欧米を上回り、より多くの投資 家を引き付けている。このため、域内の株式と通貨の大半は今年に入っ て上昇。国際通貨基金(IMF)は1月に、アジア新興諸国の今年の経 済成長率を7.3%と予想した。これに対して米国は1.8%、ユーロ圏はマ イナス成長とした。

原題:Asia’s Central Banks May Be Nearing End of Rate Cuts on Oil (1) (抜粋)

--取材協力:Manish Modi、Michael Munoz、Daniel Petrie、Sarina Yoo、Novrida Manurung.

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