今年の世界の銅供給不足、中国増産などで大幅縮小へ-PPC需給予測

国内銅製錬最大手のパンパシフィッ ク・カッパー(PPC、東京都千代田区)がまとめた世界の銅地金の 需給予測によると、2012年は供給不足の幅が大きく縮小する見通しだ。 中国での生産増などが要因で不足幅は前年の40万トンから4万7000 トンになると予想している。

PPCの三浦章執行役員が5日、ブルームバーグ・ニュースとの インタビューで述べた。12年の世界の銅地金の生産量は前年比6.7% 増の2056万トン、消費量は同4.8%増の2060万7000トンと予測して いる。

ただ、三浦執行役員は「需給はほぼバランスした状態だが、在庫 レベルは非常に少なく実際のマーケットではタイト感がある」として、 ひっ迫感は依然残るとの見方を示した。

ロンドン金属取引所(LME)、ニューヨーク商業取引所(NYM EX)COMEX部門、上海先物取引所(SHFE)の3取引所合計 の銅地金在庫は6日現在で約58万8000トン。1年前と比べて1割減、 2010年比では25%減少した水準。上海での在庫は高水準にあるものの LME指定倉庫の在庫は、このところ景気指標の改善が相次ぐ北米地 域で大きく減少するなど2年半ぶりの低水準に落ち込んでいる。

PPCでは世界の在庫量が何カ月分の消費に当たるのかを示す比 率が12年は1.4カ月にとどまると見る。11年末の在庫消費レシオは

1.5カ月、10年末は1.8カ月だった。

中国の動向、「弱くない」

世界最大の需要国である中国の動向については「春節明けの需要 は若干弱い」と指摘。中国は5日、今年の国内総生産(GDP)成長 率の目標を7.5%と11年まで掲げていた8%から引き下げた。ただ「極 めて現実的な下方修正であり、これからも銅地金の需要は出てくる。 決して弱いということではない」との見方を示した。

一方、国内需要については「自動車向けは好調を維持しているが、 建設や電販(電気工事または販売業者)向けはやや底打ちが見えたも のの全般には横ばい。伸銅品は半導体向けが悪い」と指摘。「20万トン 程度の復興需要を見込んでも100万トン止まり」として前年の105万 7000トンから落ち込むと見ている。

【PPCによる銅地金需給バランス予測】
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          2010年   2011年   2012年
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生産         19,012       19,272      20,560
消費              19,262       19,672      20,607
バランス            -250         -400         -47
在庫消費レシオ   1.8カ月    1.5カ月   1.4カ月
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(注:単位は1000トン)
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