米国株:4日ぶり反発、民間雇用者数の増加やギリシャ情勢で

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米株式相場は4営業日ぶりに反発。 民間部門の雇用者数の増加や、ギリシャの債務交換への参加を表明した 投資家が増えたことを好感した。S&P500種株価指数は前日、年初来 で最大の下げとなっていた。

米金融当局が新たなタイプの債券購入プログラムを検討していると の一部報道に反応し、株価は上げを拡大した。S&P500種の業種別10 指数では金融株と産業株の上げが目立った。バンク・オブ・アメリカ (BOA)やキャタピラーが高い。アップルも上昇。同社はこの日、タ ブレット型コンピューター「iPad(アイパッド)」の最新モデルを 発表した。

S&P500種株価指数は前日比0.7%高の1352.63。ダウ工業株30種 平均は78.18ドル(0.6%)上げて12837.33ドル。米証券取引所全体の売 買高は約61億株で、3カ月平均を9.1%下回った。

ハリス・ブライベート・バンク(シカゴ)のジャック・アブリン最 高投資責任者(CIO)は「きょうの相場は上昇だけを考えているよう だ」とし、「民間雇用者の指標は前向きな内容だった。ギリシャの債務 交換への参加者が増えたことも明るい材料だ。加えて、金融当局が債券 購入を継続するとの報道も聞かれた。ただ当局がバランスシートを拡大 させることはない」と述べた。

給与明細書作成代行会社のオートマティック・データ・プロセッシ ング(ADP)エンプロイヤー・サービシズが給与名簿に基づく集計調 査によると、2月の米民間部門の雇用者数は21万6000人増加した。1月 の米消費者信用残高は予想以上に増加。ギリシャの債務交換をめぐって は、対象総額の58%相当の国債を保有する投資家がこれまでに参加の意 向を表明した。

債券購入

米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)は、米金融当局が 長期の住宅ローン債券もしくは米国債を購入し、購入により供給された 資金に対し、リバースレポを実施することで実質的に縛りをかけると報 じた。

フェデレーテッド・インベスターズの株式チーフストラテジスト、 フィリップ・オーランド氏は「米金融当局は、戦略的な介入が必要な状 況になった場合に備えて政策手段を残しておくべきだ」とし、「当局が 今何らかの措置を講じ、半年後にギリシャがデフォルト(債務不履行) となり世界がリセッション(景気後退)に陥ったらどうなるのか。その 時に金融当局はどうするのか」と続けた。

前日までの段階で、S&P500種は3営業日続落していた。このと ころの上昇ペースが、見込まれる経済成長を上回っているとの懸念が強 まった。S&P500種の株価収益率(PER 、実績ベース)は13.9倍 と、1954年以降の平均(16.4倍)を下回っている。

銀行が高い

この日は金融株が上げをけん引。BOAは4%高の8.02ドルと、ダ ウ平均で値上がり率トップ。JPモルガン・チェースは1.6%高の39.95 ドル。

S&P500種の主要10業種で上昇率が2番目だったのは産業株。建 機大手のキャタピラーは2.2%高の108.28ドル。ユナイテッド・テクノ ロジーズは1.5%上げて82.57ドル。

アップルは0.1%高の530.69ドル。一時は1.4%高を付けたが、上げ を縮めた。

原題:S&P 500 Rebounds From Biggest Drop in 2012 on Employment Data

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