米国債:10年債利回りが一時3週間ぶり大幅低下-欧州を懸念

米国債相場は上昇、10年債利回りは 一時約3週間ぶりの大幅な下げを記録した。朝方発表された統計でユー ロ圏経済の縮小が示されたことが背景。投資家はまた債権者がどの程度 ギリシャの債務交換に応じるのかその可能性を見極めようとしている。

投資家は債務交換の期限が迫る中でリスクの最小化を求めた。今週 は2月の米雇用統計が発表される。市場予想では非農業部門雇用者数 が20万人以上の増加。この日の株価は世界的に下落した。

UBSの金利戦略責任者、クリス・アーレンズ 氏は「市場参加者 はすでに民間部門関与(PSI)の度合いはギリシャが期待する水準に は届かない可能性があると予測している」と述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによると、ニューヨーク時間 午後3時59分現在、10年債利回りは6ベーシスポイント(bp、1bp =0.01%)下げて1.95%。同年債(表面利率2%、2022年2月償還)価 格は17/32上昇して100 14/32。

30年債利回りは6bp下げて3.09%。一時3.06%と2月29以来の低 水準をつけた。2年債利回りは2bp下げて0.28%。

10年債利回りの低下

10年債利回りは昨年9月23日に記録した過去最低の1.67%に約30b pと迫った。欧州当局者は過去2年以上にわたって域内債務危機の沈静 化に苦戦している。

欧州連合(EU)統計局(ユーロスタット)が発表した10-12月期 のユーロ圏実質GDP(域内総生産)改定値は前期比0.3%減と、ブル ームバーグがまとめた予想と一致した。

ギリシャは債券交換において必要ならば集団行動条項(CAC)を 発動して参加を強要する用意があると言明した。債務交換の期限は8日 となっている。

CRTキャピタル・グループ(コネティカット州スタンフォード) の国債ストラテジスト、イアン・リンジェン氏は「誰もがギリシャに注 目している」と述べ、「これは一連の動向に関連した根強い不透明感を 表している」と続けた。

米雇用統計、3カ月連続で20万人増か

ブルームバーグがまとめた予想によると、9日発表の2月米雇用統 計では21万人の雇用増となっている。1月は24万3000人増、昨年12月 は20万3000人増だった。

ニューヨーク連銀はこの日、いわゆる「オペレーション・ツイスト (ツイストオペ)」の一環として償還期限2018年5月から19年11月の米 国債40億3000万ドル相当を購入した。

2年債と30年債の利回り格差は2.81ポイント。過去1年間の平均値 は3.28ポイント。利回り格差のフラット化は一般的に、景気に対する弱 気の見方を示唆する。

投資家のインフレ期待を示す10年債と同年限のインフレ連動債 (TIPS)の利回り格差は2.18ポイントに縮小。2月28日は2.27ポイ ントだった。

--取材協力:Susanne Walker、Lucy Meakin.

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