【個別銘柄】輸出関連安い、橋梁・道路が上昇率上位、セラテム急落

きょうの日本株市場で、株価変動材 料のあった銘柄の終値は以下の通り。

輸出関連株:ホンダ(7267)が前日比1.9%安の2991円、ファナ ック(6954)が2.5%安、コマツ(6301)が2.3%安など。東京外国為 替市場の円相場は、きょう早朝時点の1ドル=81円50銭台、1ユー ロ=107円80銭台から円高方向に振れ、来期業績の改善期待が後退し た。また、ギリシャ第2次支援の柱の1つである債務スワップの期限 が8日に迫ったが、十分な参加者が得られるかが不透明な情勢。さら に中国人民銀行・貨幣政策委員会の李稲葵委員は6日、北京で記者団 に、ことしの中国のインフレ率が3%前後となる可能性があると語り、 昨日から続く中国経済の減速懸念もマイナスに作用した。

半導体関連株:東京エレクトロン(8035)が1.4%安の4175円、 アドバンテスト(6857)が1.1%安、THK(6481)が3.6%安など。 米国半導体工業会(SIA)が5日に発表した1月の世界半導体売上 高は前月比2.7%減となり、米半導体株の指標となるフィラデルフィ ア半導体指数(SOX)は同日2.6%安とことし最大の下げを記録。 海外半導体株安の流れが日本にも波及した。

橋梁や道路株:日本橋梁(5912)が80円(22%)高の442円、ピ ーエス三菱(1871)も80円(21%)高とともにストップ高。日本道路 (1884)も9.9%高、東亜道路工業(1882)も7.7%高などと急伸し、 東証1部の上昇率上位に並んだ。首都高速道路が5日、首都高構造物 の大規模更新のあり方に関する調査研究会を開催し、老朽化している 地区で重点的に建て替え、大規模修繕を検討することで一致したと6 日付の日本経済新聞朝刊が報道。修繕による需要増加期待が広がった。

建設株:鹿島(1812)が3.2%高の257円、大成建設(1801)が

2.3%高など。建設業指数は東証1部33業種の上昇率3位。NHKは 6日、東日本大震災で発生したがれきの広域処理に関し、がれきや焼 却灰の放射線量を測る費用を国が財政支援することを決めた、と報道。 復興需要の進展に加え、首都高速の更新期待も追い風となった。大和 証券キャピタル・マーケッツでは、海外工事の受注急回復など建設業 界の受注動向の堅調から、建設セクターの判断「強気」を確認した。

マツダ(7261):2.3%高の131円と続伸。同社は5日、公募価格 を1株124円に決定したと発表。公募増資による手取り概算額は最大 で1442億円。増資による1株利益希薄化や価格決定に伴う需給面に対 する不安を株価が徐々に織り込みつつあるほか、自己資本比率の上昇 により債務格下げ、流動性に対する懸念は後退しているとみられた。

三菱ケミカルホールディングス(4188):3.3%安の440円。SM BC日興証券では、メチルメタクリレートや高純度テレフタル酸のマ ージン縮小や薬価改定が響き、2013年3月期の連結営業利益は同証に よる今期予想比11%減益になりそう、と予想した。来期以降の業績の 切り下がり余地が大きいとし、投資判断を「2(ニュートラル)」から 「3(アンダーパフォーム)」へ引き下げた。

日本車両製造(7102):3.7%安の337円。いちよし経済研究所で は、海外受注残の計上時期が先送りになりそうとし、13年3月期の連 結営業利益予想を従来の90億円から50億円へ大幅減額修正した。今 期会社計画は56億円。

神戸製鋼所(5406):3.8%安の127円。未定としていた12年3月 期末配当予想を、業績動向を踏まえ無配にすると5日に発表。年間で は、上期末に実施した1株当たり1円にとどまる。前期は3円。足元 の低調な収益環境を懸念する売りが先行した。

東邦ホールディングス(8129):8%高の1411円。みずほ証券は 同社の投資判断を「アンダーパフォーム」から「買い」へ2段階引き 上げた。大手医薬品卸4社の今期医薬品卸事業で唯一、粗利益率の改 善を見込むと指摘。今期営業利益予想を77億円から116億円に増額(会 社計画108億円)、来期も83億円から128億円に見直した。

カカクコム(2371):2.6%安の2215円。ドイツ証券では、現在は 食べログによる中期成長の高まりを見極める過渡期だとし、業績予想 を引き下げ、目標株価を3200円から2600円へ見直した。

稲葉製作所(3421):3.3%高の976円。鋼製物置に対し東北地方 を中心とした復興需要があったほか、コスト削減も寄与し、12年7月 期の連結営業利益は前期比46%増の7億円と従来計画の3億円から 上振れる見通し、と5日に発表。足元の好業況が評価された。

セラーテムテクノロジー(4330):700円(17%)安の3345円で ストップ安。中国企業買収を装い架空増資を行ったとし、東京地検特 捜部は6日、金融商品取引法違反(偽計)容疑で同社社長の池田修容 疑者ら3人を逮捕したと共同通信などが同日報道。信頼性の低下を懸 念する売りが殺到した。セラーテムでは取引終了間際に、池田代表取 締役、藤本秀一取締役、宮永浩明元取締役がきょう、金商法違反の疑 いで東京地検特捜部に逮捕されたと発表。リリースでは、当社役員ら は金商法に違反するような行為を行っていないと考えており、今後と も東京地検に当社の立場を説明していくとした。

薬王堂(3385):4%高の1425円。2月の既存店売上高は前年同 月比15.6%増だった、と5日に発表。堅調な月次販売状況を好感する 買いが先行した。

タカショー(7590):2.8%高の409円。プローユース部門で新製 品投入が寄与した「ポーチガーデン」シリーズの販売が堅調に推移、 ホームユース部門では震災後の電力不足による節電志向などからシェ ードやよしず、ソーラーライトなどが伸び、12年1月期の連結営業利 益は前の期に比べ3.1%増の7億800万円だったと5日に発表。13年 1月期は海外直販の強化なども見込み、前期比26%増の8億9100万 円を計画。業績拡大を期待する買いが先行した。

ジェイアイエヌ(3046):2.1%高の983円。一時1020円と52週 高値。「JINS 花粉Cut」「JINS PC」など機能性商品の好調、「エア・フ レーム感謝祭」による集客増などで、2月の既存店売上高は前年同月 比28.1%増だったと5日に発表。足元の業況堅調が好感された。

ティーライフ(3172):健康食品、化粧品などの通信販売事業を行 う同社は6日、大証ジャスダック市場に新規上場した。公開価格510 円に対し、初値は9%高の556円。初値形成後も買いが先行し、570 円で初日の売買を終えた。配当利回りや市場環境の好転などが評価さ れた。野村証券では、来期営業利益予想を今期会社計画比12%増の4 億7200万円、14年7月期を5億7200万円と試算した。

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