債券先物続伸、30年債入札の順調な結果や国内株安-中期債買いも支え

債券市場で先物相場が続伸。前日の 米国債相場の下落を受けて売りが先行したが、その後は国内株安を背 景に持ち直した。午後発表の30年債入札が順調な結果だったことから 安心感が広がったほか、中期債への買いも支えとなった。

JPモルガン証券の山脇貴史チーフ債券ストラテジストは、「30 年債入札結果は強かった。入札前に相場が調整したので生命保険など の買いが入りやすい利回り水準だった。5年債がしっかり。8日の5 年債入札も堅調になるとの見方も出ており、崩れにくくなっている」 と語った。

東京先物市場で中心限月3月物は、前日比5銭安の142円54銭で 始まり、いったんは7銭安まで下落した。その後は水準を切り上げ、 午前の終了前にプラスに転じた。午後零時45分の入札結果発表直後に は7銭高まで上昇し、結局は5銭高の142円64銭で引けた。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物の321回債利回り は前日比横ばいの0.99%で開始。その後も同水準で推移していたが、 午後3時50分過ぎに0.5ベーシスポイント(bp)低い0.985%に低下し た。

前回入札された30年物の35回債利回りは午前に1bp高い

1.955%と昨年12月8日以来の高水準を付けていたが、入札後は一時

0.5bp低い1.94%まで低下。その後は横ばいの1.945%で推移。また、 1カ月半ぶり水準の1.77%まで上昇していた20年物の133回債利回 りは一時0.5bp低い1.755%に低下した。一方、5年物の102回債利 回りは0.5bp低い0.29%で推移した。

SMBC日興証券の山田聡チーフクオンツアナリストは、午前の 取引で、30年債入札に伴い超長期債が売られた一方、日本株の伸び悩 みで5年債は堅調と説明していた。日経平均株価は0.6%安の9637円 63銭で終了した。

30年債入札、最低価格は予想上回る

財務省がこの日実施した30年利付国債(36回債)の入札結果に よると、最低落札価格は100円60銭となり、事前予想の100円55銭 を上回った。小さければ好調とされるテール(最低と平均価格との差) は7銭と前回の5銭から若干拡大。投資家の需要の強さを示す応札倍 率は3.97倍となり、昨年1月入札以来の高水準となった。

UBS証券の伊藤篤シニア債券ストラテジストは、30年債入札に ついて、「事前に調整が進み、利回り曲線が傾斜化していたため、無難 から順調な結果となった」と述べた。

日本相互証券によると、きょう入札の30年物の36回債利回りは、 業者間取引で1.965%で始まり、その後は1.955-1.96%程度で推移。

朝方は売りが先行した。BNPパリバ証券債券調査部の藤木智久 グローバルマーケットストラテジストは、前日の米国債下落のほか、 ギリシャ債務問題の先行きや米雇用統計発表を控えて様子見姿勢が強 く、国内債は小安く始まったと説明していた。5日の米国債相場は下 落し、米10年債利回りは前週末比4bp上昇の2.01%に上昇した。

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