ダラス連銀総裁:金融界は「金融モルヒネ」引き揚げへ準備を

米ダラス連銀のフィッシャー総裁 は、金融当局による追加証券購入に反対する姿勢を示した。またウォー ル街に対し、金融緩和への依存を低下させる準備を整えるよう促した。

総裁は5日、ダラスでの講演で「緩やかながらも経済指標の改善が 続いた場合は、金融当局による追加緩和ではなく、緩和策の引き揚げに 向けて市場は準備を始めるべきだというのが私の考えだ」とし、金融市 場は2008年の金融危機後に「われわれが注入した金融モルヒネの中毒に なっている」と指摘した。

さらに、「ウォール街が依然として追加緩和、つまり量的緩和第3 弾(QE3)の可能性に対して崇拝ともいえるような大きな関心を示し ていることに、個人的には当惑している」と述べた。

フィッシャー総裁は量的緩和に最も批判的な金融当局者の1人。同 総裁は今年は連邦公開市場委員会(FOMC)の投票権を有していな い。同総裁は金融政策決定で昨年2回、少なくとも13年半ばまでゼロ金 利政策を維持する方針に反対票を投じた。08年にはより引き締め気味の 政策を支持するとし、5回のFOMCで反対票を投じた。

同総裁はダラスの講演の後に向かったヒューストンでの会議で、 「私はこの言葉を熟慮した上で使うが、財政面での失当行為(合法的で あり得る行為を不適切な仕方で行うこと)を救済することは米連邦準備 制度理事会(FRB)の役割ではないと思う」と発言。「財政当局が奮 起するべき時だ」と指摘した。

原題:Fisher Says Investors Should Prepare for Less Accommodation (2)

--取材協力:Mike Lee.

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