ギリシャ:集団行動条項発動辞さず、交換は最善の案-財務相

ギリシャのベニゼロス財務相は 5日、同国は約1000億ユーロ(約10兆8000億円)規模の債務減 免につながる債券交換の提案に保有者が応じると考えているとし た上で、必要ならば集団行動条項(CAC)を発動して参加を強 要する用意があると言明した。

同財務相はアテネでブルームバーグテレビジョンのインタビ ューに応じ、債務交換提案について「これが最善の提案だ。なぜ ならこれは存在する唯一の提案だからだ」と述べた。

債務危機の収束に向け、ギリシャ債交換はまず越えなければ ならないハードル。債務交換の成否はどの程度の投資家が期限の 8日までにこれに応じるかにかかっている。

ベニゼロス財務相は「今週は決定的な週だ」と述べた。

民間債権者を代表してギリシャの債務交換を交渉した国際金 融協会(IIF)の運営委員会メンバーである12の金融機関はこ の日、交換に応じる方針を決めている。5日のIIF発表資料に よると、ギリシャ・ナショナル銀行、BNPパリバ、コメルツ銀 行、ドイツ銀行などがこれに含まれている。運営委員会メンバー のうちドイツの州立銀行最大手、バーデン・ビュルテンベルク州 立銀行(LBBW)だけはまだ、交換に応じる方針を示していな い。

一方、ドイツの民間株主や個人投資家を代表するドイツ有価 証券所有保護同盟(DSW)は民間投資家に対し、交換提案を拒 否するよう投資家に助言した。

CDS決済を引き起こしかねない

ウニクレディトの世界チーフエコノミスト、エリック・ニー ルセン氏は、クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)の決 済を引き起こしかねないCAC発動を避けるためにも、十分な数 の債権者が交換に応じるだろうとの見方を示した。

ベニゼロス財務相は「CDS決済を引き起こさなくて済めば、 それに超したことはない」とし、「ほぼ全員が参加すればCACを 発動する必要はない。しかしこの条項は法的なプロセスに存在し、 われわれは必要ならば発動する用意がある」と語った。

ユーロ圏の財務相らは9日に電話会議を開き、交換提案の受 け入れ状況を検証する。

ベニゼロス財務相は、「新しいプログラムが承認され、民間部 門関与(PSI)が実施され完了すれば、ギリシャは今度こそ成 長に回帰する用意が整う」と述べ、「これは絶対に必要なことだ」 と付け加えた。

債務交換の目標はギリシャの債務を2020年までに国内総生産 (GDP)の120.5%に減らすこと。ベニゼロス財務相は「達成可 能な目標だ」と述べた。

また債務交換と第2次救済を他のユーロ圏諸国が支持したこ とは、ギリシャのユーロ圏からの排除を各国が望んでいないこと を示したとして、「いわゆるギリシャ疲れという現象」があること は認めるが、結局のところ、ギリシャのパートナーらは同国を欧 州の共同体の「不可欠な部分」と見なしていると語った。

--取材協力:Patrick Donahue.

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