ユーロ2週間ぶり安値、域内マイナス成長で売り-円は続伸

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ニューヨーク外国為替市場ではユー ロがドルに対して2週間ぶり安値に下げた。ユーロ圏経済は昨年10-12 月(第4四半期)にマイナス成長となり、欧州債務危機が世界の経済成 長に足かせとなる兆候が強まった。

円は主要取引通貨の全てに対して上昇。ギリシャ債務交換に合意し ている民間債権者の割合が、対象となる国債の20%程度にとどまってい るため、円はユーロに対して5営業日続伸となった。オーストラリア・ ドルは3日続落。同国中銀が金利引き下げの可能性に触れたことから売 りが膨らんだ。ノルウェー・クローネとカナダ・ドルは大幅安。欧州連 合(EU)がイランとの交渉再開を提案し、原油価格が2週間ぶり安値 に下げたことが背景にある。

ゲイン・キャピタル・グループのシニア為替ストラテジスト、エリ ック・ビロリア氏(ニューヨーク在勤)は「市場はギリシャや中銀関連 のニュースに非常に注目しており、成長率の問題は後ろに押しやられて いるが、視野を広げればそれこそがユーロの下げ圧力になる材料だ」と 指摘した。

ニューヨーク時間午後2時58分現在、ユーロはドルに対して前日 比0.9%安の1ユーロ=1.3105ドル。一時1.3103ドルと、2月16日以来 の安値に沈んだ。円に対しては1.8%安の105円83銭。過去1週間で は2.2%下げている。ドルは円に対して1%安の1ドル=80円75銭。

バンク・オブ・ニューヨーク(BNY)メロンのiFlow為替指 数によれば、ユーロは6営業日連続で売り越しとなっている。過去4日 間の流出ペースは過去1年間の平均の2倍。

イラン原油交渉

BNYメロンの外為担当マネジングディレクター、サマルジット・ シャンカー氏(ボストン在勤)は「とにかくユーロ建て資産を敬遠する 投資家心理が働いている」と指摘。「現在頻繁に聞かれるニュースは、 世界の主要政策当局が大きな代償を払って成長問題に取り組もうとして いるということだ」と述べた。

ノルウェー・クローネは主要取引通貨全てに対して値を下げた。対 ドルでは1.6%安の1ドル=5.7070クローネ。ユーロに対しては0.7%下 げて1ユーロ=7.4788クローネとなっている。カナダ・ドルも下落。石 油輸出国である両国の通貨は、EUがイラン産原油の輸入を7月以降禁 止すると発表した際に大幅に上昇していた。

この日のニューヨーク原油先物相場は一時2.6%下落し1バレル =104.51ドルと、2月21日以来の安値を付ける場面も見られた。EUの アシュトン外交安全保障上級代表が中国とフランス、ドイツ、ロシア、 英国、米国を代表して声明を発表し、イランに会談を求めたことが手掛 かり。

ユーロ圏GDP

先進10カ国の通貨で構成されるブルームバーグ相関加重通貨指数に よれば、ユーロは過去1週間で0.7%下落した。ドルは同期間に2.2%、 円は1.8%それぞれ上昇した。

シティグループの主任テクニカルアナリスト、トム・フィッツパト リック氏は、ユーロが1.3171ドルを下回って終えた場合には、このまま 6週間ぶり安値に下げる可能性もあると指摘。1.3171ドルは1月13日か ら2月16日までのトレンドラインを伸ばした下値支持線に当たると説明 した。

EU統計局(ユーロスタット)が6日発表した10-12月期のユーロ 圏実質GDP(域内総生産)改定値は前期比0.3%減と、先月15日公表 の速報値と一致した。前年同期比では0.7%増加した。輸出は前期 比0.4%減。家計支出は0.4%減少した。ブルームバーグ・ニュースの調 査によれば、欧州中央銀行(ECB)は今月8日の政策委員会で政策金 利を1%に据え置く見通し。

円はドルに対して2日続伸。対ドルでの相対力指数(RSI、期 間14日)は売られ過ぎの水準から13日ぶりに反発した。RSIは2月16 日以降で初めて、売られ過ぎを示唆する水準である30を超えた。

原題:Euro Falls to Two-Week Low as Economy Shrinks; Yen Advances (抜粋)

--取材協力:Keith Jenkins、Aki Ito.

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