米国株:続落、中国の成長目標引き下げや米製造業受注減少で

米株式相場は続落。中国による経済 成長率の目標引き下げや、米製造業受注が3カ月ぶりに減少したことが 響いた。

S&P500種の主要10業種では商品およびテクノロジー、産業株の 下げが目立った。アルミ生産のアルコアや建機大手キャタピラーが安 い。アップルは8営業日ぶりに下落。バンク・オブ・アメリカ (BOA)とシティグループも下げた。IBMは、終値が株式分割調整 後ベースで初めて200ドルを上回った。

S&P500種株価指数は前週末比0.4%安の1364.33。ダウ工業株30 種平均は14.76ドル(0.1%)下げて12962.81ドル。米証券取引所全体の 出来高は約61億株と、3カ月平均を9%下回った。

アメリプライズ・ファイナンシャルのチーフマーケットストラテジ スト、デービッド・ジョイ氏(ボストン在勤)は「売りを多少出すのは 賢明な判断だ」とし、「ファンダメンタルズ(経済の基礎的諸条件)に 焦点が戻りつつある。中国が成長目標を7.5%としたことで、ハードラ ンディング(硬着陸)の懸念が広がっている」と述べた。

中国は今年の成長率目標を7.5%と、2005-11年の8%から引き下 げた。これを手掛かりに世界的に株価が下落。米国株もこの流れを引き 継いだ。また米国ではこの日発表の指標で、製造業活動が鈍化しつつあ る兆候が示された。1月の製造業受注額は前月比1%減少。前月 は1.4%増加(速報値1.1%増)に上方修正された。

経済サプライズ指数

シティグループの米国株担当チーフストラテジスト、トビアス・レ ブコビッチ氏によれば、短期的な市場の懸念はいくつか存在し、シティ グループ経済サプライズ指数の低下はその1つだという。ブルームバー グのデータによれば、同指数は2日に45.10と、2月3日の83.70から低 下している。市場予想を上回る経済指標が続く中、S&P500種は年初 以降8.5%上昇している。

レブコビッチ氏はリポートで、「あまりに多くのデータ点が短期的 に慎重になる必要性を示している」と説明。サプライズ指数はエコノミ スト予想と実際の経済指標の比較に基づいているため、「何カ月も先の 悪い経済指標を予想しなくても、同指数が現在の水準から下げると考え るのは容易なことだ」とし、そのことが「株価に短期的な下押し圧力を かける可能性がある」と続けた。

景気動向と最も関連性の強い銘柄が大きく下落し、モルガン・スタ ンレー・シクリカル指数は1.3%下げた。アルコアは3.6%安の9.87ド ル。キャタピラーは2.1%安の110.09ドル。

銀行株が安い

KBW銀行指数は1.3%低下。BOAは2%安の7.97ドル。シティ は1.2%値下がりし33.68ドル。シティは、リチャード・パーソンズ会長 の後任に取締役のマイケル・オニール氏を起用すると発表した。

アップルは2.2%安の533.16ドル。これにより時価総額は5000億ド ルを下回った。3月7日発表のタブレット型コンピューター「iPad (アイパッド)」の最新モデルに伴う売上高増加への期待から、株価は 前営業日までの7日間で6.3%上昇していた。

IBMは0.9%高の200.66ドルと、3営業日続伸。

原題:S&P 500 Has Biggest Two-Day Drop Since January on Growth Concern

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