米国債:下落、米非製造業景況指数上昇やギリシャ債務見通しで

米国債相場は下落。米非製造業景況 指数が大幅な伸びを示し、景気回復が進んでいるとの見方が強まった。 またギリシャが民間債権者は債務交換条件を受け入れると考えているこ とも材料視された。

10年債利回りは2月29日以来の低水準をつけた場面もあった。中国 が2012年の国内総生産(GDP)成長率目標を低めに設定したことが背 景。ニュ-ヨーク連銀はこの日、インフレ連動債(TIPS)13億3000 万ドルを売却した。

RWプレスプリッチの政府・機関債取引担当マネジングディレクタ ー、ラリー・ミルスタイン氏(ニューヨーク在勤)は、「国内経済の見 通しが改善し、今後金利が上昇する可能性があるとの楽観が背景にあ る」と述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによると、ニューヨーク時間 午後5時7分現在、10年債利回りは4ベーシスポイント(bp、1bp =0.01%)上昇して2.01%。一時1.96%をつけた。同年債(表面利率 2%、2022年2月償還)価格は10/32下落して99 29/32。30年債利回り は5bp上げて3.15%。

利回り格差の縮小

2年債と30年債の利回り格差は2.86ポイント。過去1年間の平均値 は3.28ポイントだった。利回り格差のフラット化は一般的に、景気に対 する弱気の見方を示唆する。

CMAによれば、米国債のクレジット・デフォルト・スワップ (CDS)スプレッドは1.3bp上昇して36bp。2009年の金融危機ピ ーク時には100bpまで上昇した。

米供給管理協会(ISM)が発表した2月の非製造業総合景況指数 は57.3と、前月の56.8から上昇した。ブルームバーグがまとめたエコノ ミスト予想の中央値は56だった。同指数で50は拡大と縮小の境目を示 す。

今週9日に発表される2月の米雇用統計のエコノミスト予想中央値 によると、非農業部門雇用者数は20万人以上の増加となっている。

インフレ見通し

投資家のインフレ期待を示す10年債と同年限TIPSの利回り格差 は2.22ポイント。過去5年間の平均値は2.03ポイント。

ニューヨーク連銀はこの日、いわゆる「オペレーション・ツイスト (ツイストオペ)」の一環として償還期限2012年7月から15年1月のイ ンフレ連動債(TIPS)を売却した。

ノバスコシア銀行の米国債トレーディング責任者、チャールズ・コ ミスキー氏(ニューヨーク在勤)は、「6月になり、米金融当局が国債 購入を終了するまでは、10年債利回りが2.15%や2.2%まで上昇するの は難しいだろう」と指摘した。

連邦公開市場委員会(FOMC)が13日に会合を開くが、経済統計 の内容が改善していることから、量的緩和第3弾が発表される可能性は 少ないと予想されている。

ダラス連銀のフィッシャー総裁は、金融当局による追加証券購入に 反対する姿勢を示した。またウォール街に対し、金融緩和への依存を低 下させる準備を整えるよう促した。

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