3月5日の欧州マーケットサマリー:株は反落、中国が成長予想下げ

欧州の為替・株式・債券・商品相 場は次の通り。(表はロンドン午後6時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.3230 1.3198 ドル/円 81.43 81.81 ユーロ/円 107.73 107.97

株 終値 前営業日比 変化率 ダウ欧州株600 265.56 -1.65 -.6% 英FT100 5,874.82 -36.31 -.6% 独DAX 6,866.46 -54.91 -.8% 仏CAC40 3,487.54 -13.63 -.4%

債券 直近利回り 前営業日比 独国債2年物 .19% +.02 独国債10年物 1.83% +.03 英国債10年物 2.19% +.05

商品 直近値 前営業日比 変化率 金 現物午後値決め 1,705.00 -2.00 -.12% 原油 北海ブレント 124.02 +.37 +.30%

◎欧州株式市場

5日の欧州株式相場は3営業日ぶりに下落。中国が経済成長率目 標を引き下げたことや、ユーロ圏の総合景気指数(改定値)が速報値 以上の縮小を示したことが影響した。

銅価格の下落を背景に資源大手の英豪系リオ・ティント・グルー プが安い。ドイツの鉄鋼メーカー、ザルツギッターは業績見通しをめ ぐる不透明性が嫌気され売り込まれた。一方、英石油会社BPは上昇。 同社は2010年のメキシコ湾原油流出事故で被害を受けた事業者や個 人と78億ドル(約6350億円)で和解した。

ストックス欧州600指数は前週末比0.6%安の265.56で終 了。一時は1%値下がりする場面もあった。先週は週間で0.9%上昇 していた。

バークレイズ・キャピタルの株式ストラテジスト、エドムンド・ シング氏(ロンドン在勤)は「株式市場はこのところ上昇していたた め、一服感が出るようになった」と指摘。「景気に対する悲観的な見 方は昨年末時点よりもやや後退しているが、この先は一段と明るい内 容のマクロ経済指標が必要になる。今年の欧州の成長は予想していな い」と述べた。

この日の西欧市場では、18カ国中スイスとアイスランドを除く 16カ国で主要株価指数が下落。リオ・ティントは3.9%安の3422 ペンス。ロンドンの銅相場は2営業日続落した。ザルツギッターは

5.4%下落の42.88ユーロ。同社はソブリン債危機が主要なリスク であることを理由に、業績見通しを示すことは不可能だと発表した。 一方、BPは1.6%高の504.6ペンスで引けた。

◎欧州債券市場

5日の欧州債市場ではスペイン国債が続落。ユーロ圏のサービス 業と製造業の生産活動が先の発表からさらに縮小し、域内経済の脆弱 (ぜいじゃく)さが浮き彫りとなったことが手掛かり。

イタリア10年債は7営業日ぶりに下落。欧州中央銀行(ECB) の政策委員会メンバー、ドイツ連邦銀行のバイトマン総裁が、ECB の受け入れる融資担保でルールの厳格化を望んでいると同国誌シュピ ーゲルが伝えたことや、中国政府が成長率見通しを低めに設定したこ とが影響した。

スペイン2年債利回りも上昇。クレジット・デフォルト・スワッ プ(CDS)市場では、欧州諸国のソブリン債を保証するコストが約 7週間ぶりの高水準に達した。ギリシャがデフォルト(債務不履行) 回避に必要な債務交換で苦戦するとの懸念が広がった。

クレディ・アグリコルCIBの債券ストラテジスト、ピーター・ チャットウェル氏(ロンドン在勤)は「欧州市場では成長加速を織り 込む状況にはまだ至っておらず、まずは多大な不透明感を取り払う必 要がある」と述べ、「周辺国には他の不安定要素が依然として存在し ており、これが中核国の債券相場への大きな支援要因となるだろう」 と続けた。

ロンドン時間午後4時23分現在、スペイン10年債利回りは前 週末比6ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の

4.97%。同国債(表面利率5.85%、2022年1月償還)価格は

0.505下げ106.75。2年債利回りも6bp上げて2.31%。

マークイット・エコノミクスが5日発表したユーロ圏のサービス 業と製造業の経済活動を示す2月の総合景気指数(改定値)は49.3 と、先月22日発表の速報値(49.7)から下方修正された。1月は

50.4だった。同指数は50が活動拡大・縮小の分かれ目とされる。 一方で、欧州連合(EU)統計局(ユーロスタット)が同日発表した 1月のユーロ圏小売売上高指数は予想に反して改善した。

イタリア10年債利回りは前週末比3bp上昇の4.93%。過去 8週間で2ポイント余り下げていた。

ドイツ10年債利回りは2bp上げ1.82%。一時は1.77%ま で下げ、1月18日以来の低水準を付けた。

◎英国債市場

5日の英国債相場は下落。米国でこの日発表された2月の非製造 業受注の増加を背景に米景気回復が定着しつつあるとの観測が広がり、 比較的安全とされる英国債の需要が後退した。

米供給管理協会(ISM)によると、2月の非製造業総合景況指 数は57.3と、前月の56.8から上昇。ブルームバーグがまとめたエ コノミスト予想の中央値は56だった。同指数で50はサービス業活動 の拡大と縮小の境目を示す。新規受注は61.2と過去1年での最高だ った。

インベステック・バンクのアナリスト、エリザベス・アフセス氏 は「予想より良かった米経済統計の発表後、他の主要国の国債相場に かなり連られる形で」英国債も下落したと説明した。

ロンドン時間午後4時15分現在、10年債利回りは前週末比4ベ ーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の2.18%。先週は7 bp上げていた。同国債(表面利率4%、2022年3月償還)価格は この日、0.365下げ116.330。2年債利回りは4bp上昇し

0.43%となった。

米10年債利回りは2bp上げ1.99%、ドイツ10年債利回りも 2bp上昇し1.83%となった。

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