欧州債:スペイン・イタリア債下落―景気懸念と中国成長見通し

5日の欧州債市場ではスペイン国 債が続落。ユーロ圏のサービス業と製造業の生産活動が先の発表からさ らに縮小し、域内経済の脆弱(ぜいじゃく)さが浮き彫りとなったこと が手掛かり。

イタリア10年債は7営業日ぶりに下落。欧州中央銀行(ECB)の 政策委員会メンバー、ドイツ連邦銀行のバイトマン総裁が、ECBの受 け入れる融資担保でルールの厳格化を望んでいると同国誌シュピーゲル が伝えたことや、中国政府が成長率見通しを低めに設定したことが影響 した。

スペイン2年債利回りも上昇。クレジット・デフォルト・スワップ (CDS)市場では、欧州諸国のソブリン債を保証するコストが約7週 間ぶりの高水準に達した。ギリシャがデフォルト(債務不履行)回避に 必要な債務交換で苦戦するとの懸念が広がった。

クレディ・アグリコルCIBの債券ストラテジスト、ピーター・チ ャットウェル氏(ロンドン在勤)は「欧州市場では成長加速を織り込む 状況にはまだ至っておらず、まずは多大な不透明感を取り払う必要があ る」と述べ、「周辺国には他の不安定要素が依然として存在しており、 これが中核国の債券相場への大きな支援要因となるだろう」と続けた。

ロンドン時間午後4時23分現在、スペイン10年債利回りは前週末比 6ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の4.97%。同国債 (表面利率5.85%、2022年1月償還)価格は0.505下げ106.75。2年債 利回りも6bp上げて2.31%。

マークイット・エコノミクスが5日発表したユーロ圏のサービス業 と製造業の経済活動を示す2月の総合景気指数(改定値)は49.3と、先 月22日発表の速報値(49.7)から下方修正された。1月は50.4だった。 同指数は50が活動拡大・縮小の分かれ目とされる。一方で、欧州連合 (EU)統計局(ユーロスタット)が同日発表した1月のユーロ圏小売 売上高指数は予想に反して改善した。

イタリア10年債利回りは前週末比3bp上昇の4.93%。過去8週間 で2ポイント余り下げていた。

ドイツ10年債利回りは2bp上げ1.82%。一時は1.77%まで下げ、 1月18日以来の低水準を付けた。

原題:Spanish, Italian Bonds Fall on Europe Output, China Growth Goal (抜粋)

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