今日の国内市況:日本株は反落、債券先物反発-円反発し82円届かず

東京株式相場は反落。為替の円安一 服を受け、電機や精密機器など輸出関連株が売られ、鉄鋼や海運といっ た世界景気に敏感な業種も安い。海外原油先物の下落を嫌気し、鉱業株 は東証1部33業種の下落率上位に並んだ。

TOPIXの終値は前週末比4.96ポイント(0.6%)安の

832.86、日経平均株価は同78円44銭(0.8%)安の9698円59銭。 午前の取引は前週末終値を挟んでもみ合っていたが、香港や韓国などア ジア株式市場の下落も心理面でマイナスに作用した午後の取引で、先物 主導で下落基調を強めた。

5日の東京外国為替市場のドル・円相場は、早朝に1ドル=81円 87銭と約9カ月ぶりの円安水準を付けたが、午後に入ると81円台前 半までじりじりと反発。円は対ユーロでも107円台前半まで円高方向 に振れ、業績回復期待の後退で輸出関連株が下落。東証1部の売買代金 上位ではトヨタ自動車や日産自動車、ソニー、ホンダ、パナソニック、 TDK、京セラ、コマツなどが安い。中国政府は5日に開幕する全国人 民代表大会(全人代)を前に、2012年の国内総生産(GDP)成長率 の目標を7.5%と、04年以降で最低水準に設定したことも、輸出関連 株にとっては需要期待を後退させる一因になった。

東証1部の業種別33指数では鉄鋼、鉱業、海運、証券・商品先物 取引、その他製品、精密機器、電機、輸送用機器、不動産など27業種 が下落。半面、パルプ・紙、小売、繊維製品、情報・通信、医薬品、建 設の6業種は高い。

業種別指数の前週末までの年初来騰落率を見ると、この日下げた鉱 業や海運、輸送用機器、証券、不動産は上位に入っている半面、きょう 上昇した6業種はいずれも下位。直近パフォーマンスが相対的に良好だ った業種が売られ、悪かった業種が買われるリターンリバーサルの動き がうかがえた。

東証1部の売買高は概算で19億2224万株、売買代金は1兆 1342億円、値下がり銘柄数が1023、値上がりは505。国内新興市場で は、ジャスダック指数が1.5%高の51.70、東証マザーズ指数は0.8% 高の384.50とともに続伸した。

債券先物は反発

債券先物相場は反発。前週末の米国債相場が反発した地合いを引 き継いで買いが先行した。午後に入って、下げに転じる場面もあったが 、国内株安が加速したことが支えとなった。半面、あすに30年債入札 に向けた売りで超長期ゾーンは安い。

東京先物市場で中心限月3月物は、取引開始後に8銭高の142円 62銭まで上昇したものの、その後は上値が重くなり、午後に入ると2 銭安の142円52銭まで下落。しかし、日経平均株価が下げ幅を拡大す ると再び買いが優勢になり、結局は5銭高い142円59銭で引けた。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物の321回債利回 りは、前週末比横ばいの0.99%で始まった。その後も同水準での推移 が続いた。0.99%は前週末に付けた2月10日以来の高い水準。

30年債入札を控えて超長期債が安い。30年物の35回債利回りは 前週末比0.5ベーシスポイント(bp)高い1.945%と2月15日以来の 高い水準。20年物の133回債利回りは1bp高い1.765%と、新発20 年債としては1月26日以来の高水準を付けた。

2日の米国債相場は反発。ユーロ圏で融資を促す措置が取られて いるものの経済成長の後押しにはならないとの懸念を背景に、安全資産 の需要が高まり、4日ぶりに上昇した。米10年債利回りは前日比5bp 低下の1.97%程度。

財務省は6日午前に30年利付国債(3月発行)の入札を実施する。 入札前取引では1.9%台後半で推移しており、表面利率(クーポン)は 前回債と横ばいの2.0%が見込まれている。発行額は前回債と同額の 7000億円程度。

新発30年債利回りは、昨年後半からおおむね1.88-2.00%で推 移している。前回入札の35回債利回りは2月下旬に1.9%割れとなっ たが、その後は水準を切り上げ、きょうは1.945%まで上昇した。

円は反発

東京外国為替市場では円が反発。米国の景気回復期待や日本の経 常収支悪化懸念を背景に円は対ドルで一時約9カ月ぶり安値に並んだが 、1ドル=82円ちょうどの節目には届かず、アジア株が軟調に推移す る中、午後にかけては円を買い戻す動きが強まった。

ドル・円相場は朝方に81円87銭を付け、先週末に付けた昨年5 月以来のドル高・円安水準に並んだ後、81円半ばまで円が反発。午後 にはさらにドル売り・円買いが進み、一時81円16銭を付けた。

ブルームバーグ・データによると、円は主要16通貨すべてに対し て前週末終値比で上昇。対ユーロでは朝方に付けた1ユーロ=108円 04銭から一時107円11銭まで値を切り上げた。

ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト調査によれば、 9日発表の2月の米雇用統計では、景気拡大に対する楽観的な見方を反 映して、雇用者数が3カ月連続で20万人を超える増加が予想されてい る。

一方、米供給管理協会(ISM)が5日発表する2月の非製造業総 合景況指数は56.2と、昨年2月以来の高水準となった1月(56.8) から低下すると見込まれている。同指数は50を上回ると活動拡大を示 す。

ユーロ・ドル相場は早朝に2週間ぶりの水準となる1ユーロ=

1.3181ドルまでユーロ安・ドル高が進行。その後、1.3214ドルまで 値を戻す場面も見られたが、欧州市場に向けては一段安となり、一時

1.3173ドルを付けている。

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