S&P500の株価評価、89年以降の全ての高値時を下回る

オプション取引では米S&P500種 株価指数の下落に備えるプット(売る権利)のコストが4年ぶりの高水 準となっているものの、企業利益が2009年から倍増した結果、S& P500種の構成銘柄のバリュエーション(株価評価)は1989年以降の34 回の株価ピーク時のいずれをも下回っている。

ブルームバーグの集計データによると、S&P500種の株価収益率 (PER)は現在14.1倍。同指数は先週、約4年ぶり高値を付け、2009 年3月からの上昇率は102%となった。しかしバリュエーションは1989 年以降のどの52週ピーク時より低い。S&P500種の20%上昇を見込む コール(買う権利)価格に対する20%下落に備えるプット価格の比率 は07年以来の高水準となった。

INGインベストメント・マネジメントで資産配分責任者を務める ポール・ゼムスキー氏は電話インタビューで、「株はあまりにも割安に なった」とした上で、「われわれは中国のハードランディングを心配し ていたが、これは起こらなかった。米国の景気の二番底も懸念したがこ れも現実にはならなかった。欧州の分裂も憂慮したが回避できた。最悪 のリスクは過ぎ去った」と分析した。

S&P500は先週1日、08年以来の高値である1374.09で引けた。週 間の米新規失業保険申請件数が4年ぶり低水準になったことや、消費者 信頼感の改善が好感された。2日終値は1369.63と、昨年の高値 の1363.61を約6ポイント上回ったが、PERは昨年の高値時(15.6 倍)を下回った。米医薬品開発のアボット・ラボラトリーズや米製紙会 社インターナショナル・ペーパーは株価が急伸したもののバリュエーシ ョンは低下した。

ブルームバーグの集計データによると、企業利益は09年末から11年 までに99%増加し、今年は12%、来年はさらに13%増えると予想されて いる。

9四半期の増益率がS&P500の上昇率を上回った結果、PER は50年間の平均である16.4倍を14%下回っている。

原題:Stocks Cheaper Than Any Peak in 23 Years in U.S. as Puts Advance

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