成長支援に軸足移すEU、ギリシャ債スワップの成否が試練に

ギリシャ債を保有する民間債権者は 今週、過去最大規模のソブリン債務再編への参加の是非を判断する。2 年にわたる債務危機対応で新たなページをめくろうとする欧州連合 (EU)にとって最初の試練となる。

先週のEU首脳会議の前日に確認された1060億ユーロ(約11兆4000 億円)の債務スワップは、どれだけ多くの投資家が3月8日の締め切り までに元本削減に同意するかで成否が決まる。ユーロ圏財務相会合は9 日に電話会議を行い債務スワップの結果を検証する。

ウニクレディトの世界チーフエコノミスト、エリック・ニールセン 氏は4日付の顧客向けメモで、「欧州危機はまだきちんと終息してはい ない」と述べた上で、集団行動条項(CAC)の発動を回避できる十分 な参加者が集まる公算が大きいとの見方を示した。ギリシャがCACを 使って投資家に債務スワップへの強制参加を迫れば、クレジット・デフ ォルト・スワップ(CDS)の支払いを引き起こし、市場を混乱させる 恐れがある。

ギリシャ政府は債務スワップで民間投資家に対し、元本の53.5%の 放棄のほか、残りをギリシャ政府と欧州金融安定ファシリティー (EFSF)が発行する債券と交換することを求めており、75%の参加 率が債務再編を進める最低基準としている。ユーロ圏財務相会合は先 週、EFSFが債務スワップのために債券を発行することを承認した。

EUの首脳らは先週、第2次ギリシャ支援の詳細を取りまとめたこ とを受け、今後の焦点を歳出削減から成長促進策に移す方針を表明し た。1300億ユーロの第2次支援策を前進させられるかどうかは今週の債 務スワップの結果が鍵を握る。

ギリシャ債務スワップをめぐる協議で民間債権者を代表する国際金 融協会(IIF)は4日、最終条件を支持し、参加するかどうかの選択 をそれぞれの債権者に委ねた。

原題:EU Leaders Must Get Past Debt Swap Before Turning Crisis Page (抜粋)

--取材協力:James G. Neuger、Rebecca Christie、Helene Fouquet、Josiane Kremer、Zoe Schneeweiss.

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