米雇用市場再び活況、ハイテク関連の採用増が後押し

コンピューター向けアプリやデータ サービスの需要拡大に伴うハイテク業界の採用増加が、米雇用市場の復 活をけん引しつつある。

コンピューターや理系のオンライン求人広告件数は今年1月に前月 から3.4%増となり、米民間調査機関のコンファレンス・ボードが統計 を開始した2005年以後で3番目の高い伸びを示した。求人倍率は3倍強 だった。ハイテク関連の技術者求人ウェブサイト、ダイス・ドット・コ ムに掲載された求人件数は1年前に比べ12%増えた。携帯端末用アプリ の技術者に関する求人件数は100%余り増加した。

プログレッシブ・ポリシー・インスティチュート(ワシントン)の チーフ経済ストラテジスト、マイケル・マンデル氏は「ハイテク関連を 中心とする雇用ブームが再び始まるところだと感じられる」とし、「広 範な通信セクター」はリセッション(景気後退)による「下向きの力に 抵抗しており、拡大基調のけん引役になるだろう」と指摘した。

ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想中央値によ ると、9日発表の2月の米雇用者数は21万人増加となる見通し。予想通 りなら、過去3カ月の雇用者数は65万6000人増となり、その前の3カ月 (47万1000人増)から伸びが加速することになる。失業率は3年ぶり低 水準の8.3%と、横ばいとなる見通し。

先月発表されたマンデル氏の調査結果によると、米国では現在、携 帯端末向けのアプリ関連の職が約46万6000件ある。米アップルがスマー トフォン(多機能携帯電話)「iPhone(アイフォーン)」を投入 した07年にはゼロだった。

アップルが雇用創出に一役買ったとみるのは、米調査会社エントロ ピー・エコノミクスのブレット・スワンソン社長だ。iPhoneは中 国で組み立てられていると批判されているが、すべてがアップル関連で ないとしても同社は米国に雇用創出をもたらしたと説明。「iPhon eは新たなソフト業界を生み出した」と分析している。

--取材協力:Todd Shields、Beth Jinks、Serena Saitto、Aaron Ricadela、Editors: Melinda Grenier, Daniel Moss

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