【個別銘柄】輸出軟調、東エレクやオリンパス安い、Fリテイリ高値

きょうの日本株市場で、株価変動材 料のあった銘柄の終値は以下の通り。

輸出関連株:ソニー(6758)が前週末比3.3%安の1691円、京セ ラ(6971)が2.7%安の7130円、ホンダ(7267)が1.3%安の3050 円など。5日午後の東京外国為替市場で円安基調が一服したほか、中 国が2012年の国内総生産(GDP)成長率の目標を7.5%と、04年以 降で最低の水準に設定したため、採算性や需要面の不透明感を嫌気す る売りに押された。

東京エレクトロン(8035):3.5%安の4235円。会社側が3日に発 表したOerlikon Solar社の買収について、ゴールドマン・サックス 証券では東エレク経営陣が過剰とも言える手元キャッシュを投じる意 思決定を下した点はポジティブな半面、Oerlikon社の対象市場となる 薄膜シリコン太陽電池は変換効率の低さから他の技術に近年押され気 味と指摘。買収は、プラス・マイナス両面が混在しているとした。全 般の相場環境が悪化する中、マイナス面が意識された。

オリンパス(7733):5.5%安の1256円。同社の巨額粉飾決算事件 に関し、09年3月期以降の決算でも純資産を水増しして計上した疑い が強まったとして、東京地検特捜部は、前社長・菊川剛容疑者ら旧経 営陣を金融商品取引法違反容疑で再逮捕する方針を固めた、と4日付 の朝日新聞などが報じた。

村田製作所(6981):3.2%安の4600円。UBS証券では13年3 月期は大幅増益が見込まれるものの、そのモメンタムはセクター内で 平均的だと分析。相対パフォーマンスは期待しにくいとして、投資判 断「売り」を確認した。目標株価は4400円。

鉱業株:国際石油開発帝石(1605)が2.1%安の56万1000円、 石油資源開発(1662)が1.5%安の3870円など。鉱業は東証1部33 業種の下落率で3位。2日のニューヨーク原油先物4月限は前日比 2%安の1バレル=106.70ドルと反落し、ことし最大の下げとなった。 イランへの先制攻撃は同国への同情を誘いかねないとのオバマ米大統 領の発言を受け、イラン緊張が緩和したことが要因。市況高による業 績押し上げ期待が後退した。

ファーストリテイリング(9983):1.4%高の1万7080円。一時1 万7210円と2年2カ月ぶりの高値を付けた。ヒートテックなどを中心 に冬物販売が好調で、2月のユニクロ事業の既存店販売が前年同月比

1.2%増と3カ月連続で前年比プラスとなったことが好感された。ゴー ルドマン・サックス証券では想定以上の業績の勢いを織り込み、同社 の業績予想を上方修正。投資判断「買い」を確認するとともに、目標 株価を2万円へ引き上げた。ブルームバーグ・データによると、2万 円は同社をカバーしている全アナリスト中で最も高い。

ユナイテッドアローズ(7606):3%高の1658円。2月度の小売、 ネット通販合計の既存店売上高は前年同月比1.5%増だったと2日に 発表。月前半は冬物商品のセールでアウター、ギフト需要でマフラー が堅調に推移。後半は、春物コートやカーディガンが動いた。

フジクラ(5803):2.9%安の270円。メリルリンチ日本証券では、 タイ洪水からの復旧により主力事業の一つだったフレキシブルプリン ト配線板は徐々に回復するが、12年の能力回復は限定的で、高機能携 帯電話(スマートフォン)やタブレット需要増加の恩恵は大きくない と指摘。株価の割安感が消失した上、中長期成長性の低下を考慮した とし、同社の投資判断を「買い」から「中立」へ引き下げた。

NTTドコモ(9437):1.6%高の14万1500円。スペイン・テレ フォニカと共同で、12年にもベンチャー投資ファンドを設立してスマ ートフォン関連の技術・サービスを開発し、南米などの市場開拓を目 指すと4日付の日本経済新聞朝刊が報道。同ファンドの額は、70-80 億円程度になる可能性があるという。

トリドール(3397):5.9%高の884円。2月の全業態既存店売上 高は前年同月比2.9%増と、3カ月連続で前年を上回った。このうち 主力の丸亀製麺は、継続的なフェア商品の投入や割安感のあるセット 販売の実施が貢献し3.6%増だった。

コメリ(8218):2.1%安の2288円。ゴールドマン・サックス証券 では、復興需要などによる特需の恩恵を享受しているものの、現状収 益の中期的な維持は困難と予想し、業界内の相対感によって投資判断 を「中立」から「売り」に引き下げた。

エルピーダメモリ(6665):40%安の3円と、上場来安値を3営業 日ぶりに更新。台湾の証券取引所は3日、同社が会社更生法を申請し た重大情報を直ちに連絡せず、上場規定に違反したため、100万台湾 ドル(約280万円)の罰金を科したと共同通信が4日に報じた。

サンヨーハウジング名古屋(8904):5.7%安の7万3400円。公募 による1万3000株の新株発行、オーバーアロットメントによる1950 株の売り出しを通じ、手取り概算で11億円の資金調達を行うと2日に 発表。調達資金は、販売用土地の仕入れ資金に充当予定。発行済み株 式総数は最大で11%増えるため、1株価値の希薄化が懸念された。

太平洋セメント(5233):2.3%安の168円。クレディ・スイス証 券では、増収増益基調に変わりはないものの、震災復興需要の前提変 更などを業績に反映した結果、株価には割高感があると分析。投資判 断を「ニュートラル」から「アンダーパフォーム」へ引き下げた。

日本基礎技術(1914):5%安の307円。受注減少、一部工事の進 ちょくの遅れなどが響き、12年3月期の連結営業損失は10億5000万 円と従来計画の7000万円から赤字額が拡大する見込みと2日に発表。 前期は8000万円の赤字。厳しい業況が嫌気された。

メディカルシステムネットワーク(4350):13%高の1215円。3 月末の株主を対象に、1株を2株に分割すると2日に発表。今後の流 動性向上、最低投資金額の低下による新規資金の流入を見込む買いが 優勢となった。

セリア(2782):3.2%高の40万9500円。震災に伴い抑制してい た100円ショップの新規出店を積極化、13年3月期は80の直営店を 出店する方針と5日付の日経新聞朝刊が報道。収益規模の拡大につな がるとみられた。

ラクーン(3031):1万円(19%)高の6万4000円でストップ高。 円。主力のEC事業で客単価や購入率が向上したほか、会員小売店数 の増加で商品売上高が伸長、11年5月-12年1月期の連結営業利益は 前年同期比13%増の1億800万円だったと2日に発表。1億2000万 円-1億3000万円のレンジを見込む12年4月期予想に対する進ちょ く率は8割を超えており、足元の業績堅調を好感する買いが膨らんだ。

野田スクリーン(6790):4%安の2万9100円。主力のプリント 配線板加工事業で半導体パッケージ関連のフラットプラグ加工の受注 が大きく減少、11年5月-12年1月期の連結営業利益は前年同期比 24%減の1億7500万円にとどまった、と2日に発表。前期比3.5%減 の2億4000万円で据え置いた12年4月通期予想に対する進ちょく率 は73%で、計画未達を懸念する売りが先行した。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE