債券先物反発、米債高や国内株安受け-30年債入札控え超長期が安い

債券先物相場は反発。前週末の米国 債相場が反発した地合いを引き継いで買いが先行した。午後に入って、 下げに転じる場面もあったが、国内株安が加速したことが支えとなっ た。半面、あすに30年債入札に向けた売りで超長期ゾーンは安い。

SMBC日興証券の野地慎シニア債券為替ストラテジストは、「先 週末の米債高や日経平均株価が一時100円安になるなど買い材料に囲 まれているが、30年と5年の入札を意識して積極的に買いづらい面も あり、先物相場は伸び切れなかった」と説明。生命保険が例年になく 1月の国債買い入れを減らしており、あすの30年債入札が不透明なた め、総じて超長期セクターが弱いとも言う。

東京先物市場で中心限月3月物は、取引開始後に8銭高の142円 62銭まで上昇したものの、その後は上値が重くなり、午後に入ると2 銭安の142円52銭まで下落。しかし、日経平均が下げ幅を拡大すると 再び買いが優勢になり、結局は5銭高い142円59銭で引けた。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物の321回債利回り は、前週末比横ばいの0.99%で始まった。その後も同水準での推移が 続いた。0.99%は前週末に付けた2月10日以来の高い水準。

30年債入札を控えて超長期債が安い。30年物の35回債利回りは 前週末比0.5ベーシスポイント(bp)高い1.945%と2月15日以来の高 い水準。20年物の133回債利回りは1bp高い1.765%と、新発20年 債としては1月26日以来の高水準を付けた。午後3時半過ぎから

1.76%で推移した。

週2回の入札が重し

大和証券キャピタル・マーケッツの小野木啓子シニアJGBスト ラテジストは、米債高などを受けて買いが先行したものの、30年入札 や8日に5年債入札を控えて、上値が重くなったと説明。あすの入札 については、投資家が積極的に買いたい水準ではないが、事前調整で 利回りが上昇しているのである程度の需要は見込めるのではないかと の見方を示した。

2日の米国債相場は反発。ユーロ圏で融資を促す措置が取られて いるものの経済成長の後押しにはならないとの懸念を背景に、安全資 産の需要が高まり、4日ぶりに上昇した。米10年債利回りは前日比5 bp低下の1.97%程度。

財務省は6日午前に30年利付国債(3月発行)の入札を実施する。 きょうの入札前取引では1.97%程度で推移しており、表面利率(クー ポン)は前回債と横ばいの2.0%が見込まれている。発行額は前回債 と同額の7000億円程度。

新発30年債利回りは、昨年後半からおおむね1.88-2.00%で推 移している。前回入札の35回債利回りは2月下旬に1.9%割れとなっ たが、その後は水準を切り上げ、きょうは1.945%まで上昇した。

ドイツ証券の山下周チーフ金利ストラテジストは、「新発債ニーズ や、1月入札レベルが1.918%であることを踏まえると、一定の需要 を集めよう」と言う。3月は決算期末月のため、主要な購入層の生保 の需要がどれだけ残っているかは疑問とし、やや低調な結果に終わる リスクもあるとの見方も示している。

野村証券の松沢中チーフストラテジストは、「超長期ゾーンは足元 需給に過熱感が見られず、スティープ化が進んでいるので、対10年な どの入れ替えでも比較的買いやすい」とみる。一方、円安に伴い、対 スワップで割高となっていることについては、「現物債ではアウトライ ト取引(相場観に基づく取引)の購入需要がこれを相殺するだろう。 30年債はもともとアセット・スワップで購入している投資家が少ない」 と言う。

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