【ECB要人発言録】銀行与信拡大へ、ユーロ信頼回復-ドラギ総裁

2月27日から3月4日までの欧州 中央銀行(ECB)要人らの主な発言は次の通り(記事全文は発言者 の氏名をクリックしてください)。

<3月3日> バイトマン・独連銀総裁(独誌シュピーゲルに対して発言):(3年 物)融資の条件が非常に寛大になっている。このプログラムは短期的 には鎮静効果があるが、落ち着きは見せ掛けかもしれない。各国中銀 はバランスシートに相当のリスクを抱えており、融資はユーロシステ ムの責務の限界にある。

<3月1日> ドラギ総裁(EU首脳会議後に記者団に対し):(3年物オペに)われ われはある程度満足している。説明可能な目標と限界内に収まった応 札額だけでなく、異例とは言えないまでもかなりの水準に達した応札 銀行数についてもだ。

ドラギ総裁(EU首脳会議後に記者団に対し):(ユーロ圏に)一時的 な安定化の兆候がある。安心させられる状況だが、依然として非常に ぜい弱だ。

<2月29日> バイトマン・独連銀総裁(ドイツ紙FAZが引用したドラギ総裁宛て の書簡で):ユーロシステムのリスクが拡大している。

オルファニデス・キプロス中銀総裁(ニコシアで記者団に発言):(E CBの3年物オペは)中小企業向け融資をどのように促進していくか 腐心してきた。この新たな流動性の供給がユーロ圏のインフレ圧力を 高めないだろう。

<2月28日> ノボトニー・オーストリア中銀総裁(ロンドンで講演):中東情勢が混 乱するようなことになれば、インフレ加速につながる可能性がある。 その場合、事態は若干より厄介なものとなろう。

<2月27日> プラート理事(ベルリンで講演):ECBはこれまで得て信頼感を今後 も維持する必要がある。ECBは物価安定性を確保してきた。長期イ ンフレ期待は2%前後に極めて良く抑制されているという点で注目に 値する。金融政策が負担過剰になるリスクが存在する。負担を減らさ なければならない。

プラート理事(ベルリンで講演):われわれには依然、システム上重要 な銀行のための欧州危機管理・解決の枠組みが欠けており、大手銀行 の資本増強支援のための資金がなく、明確な規定もまだない。多くの ことが達成されたが、根本的に健全な財政を確保するためにはまだ若 干の困難な作業がこの先に控えている。

ノボトニー・オーストリア中銀総裁(ロンドンで講演):(ユーロ圏経 済の)緩やかなリセッション(景気後退)を予想している。

ノボトニー・オーストリア中銀総裁(ロンドンで講演):3年物の資金 供給オペがECBの政策の定期的な呼び物になるという考え方に警告 したい。1回目が成功し、2回目も成功した場合でも、3回目が必要 だということを意味するわけではない。

ドラギ総裁(G20会議後に発言):(2回目の3年物資金供給オペで調 達する資金について)実体経済への与信拡大に使うことにより傾くだ ろう。ユーロ圏では金融市場全般に信頼感が回復しつつある。(昨年 11月の)G20サミット当時よりもユーロはより安全な場所になったと いうのが全般的な認識だ。

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