米国株:下落、高値警戒感が台頭-経済成長に比べ行き過ぎ

2日の米株式相場は下落。S& P500種株価指数は2008年以来の高値まで上昇したが、高値警戒感から 売られた。世界経済の成長見通しに比べ、このところの株高は行き過ぎ との見方が台頭した。

S&P500種産業別10指数の中でエネルギー株や資本財株、金融株 が大きく下げた。アナダルコ・ペトロリアムやディーゼルトラックのエ ンジン生産を手掛けるカミンズ、金融のモルガン・スタンレーが下落。 ディスカウントストアのビッグ・ロッツは売上高が予想を下回ったこと が嫌気され下落した。地元ビジネスの評価サイトを手掛けるイェルプは 上昇。一時73%高を記録した。この日は新規株式公開(IPO)実施後 初の取引だった。

S&P500種株価指数は前日比0.3%下げて1369.63。週間ベースで は0.3%上昇。ダウ工業株30種平均は2.73ドル(0.1%未満)下げ て12977.57ドル。

パイオニア・インベストメンツの運用担当者、ジョン・キャリー氏 (ボストン在勤)は「一部の投資家は株価急上昇について、市場が先走 ったとみているだろう」と指摘。「欧州債務危機の影響で景気は冷え込 む可能性がある。欧州での状況に投資家は安堵しているように見えるか もしれないが、注意してみると根本的な問題はまだ解決していない」と 続けた。

S&P500種の株価収益率(PER 、実績ベース)は14.1倍。ブル ームバーグの集計によれば1954年以降の平均は16.4倍となっている。

産業別10指数のうち7指数が下落

S&P500種産業別10数の中で7指数が下落。アナダルコは3.8%値 下がりした。カミンズとモルガン・スタンレーはそれぞれ1.8%と1.7% 下落した。

ビッグ・ロッツは4%の大幅安。同社が発表した第4四半期(11- 1月)売上高は16億3000万ドル。ブルームバーグがまとめたアナリスト 予想平均では16億6000万ドルだった。

オンライン通信販売のオーバーストック・ドット・コムは11%下 落。同社の第4四半期(10-12月)売上高は3億1410万ドル。ブルーム バーグがまとめたアナリスト予想平均(3億7750万ドル)に及ばなかっ た。

イェルプは64%上昇して取引を終了した。同社の1日発表 によれ ば、IPO価格は1株15ドル、資金調達額は1億730万ドルに上った。 仮条件は1株12-14ドルだった。

フェイスブックのIPO

フェイスブック は規模50億ドルのIPOの引き受け幹事にドイツ 銀行とクレディ・スイス・グループ、シティグループを追加した。事情 を直接知る関係者が明らかにした。これでIPOの引き受け幹事は9行 となった。

情報が公開されていないとして匿名を条件に語ったところによる と、フェイスブックの引き受け幹事は同社に対して追加で25億ドル以上 の信用枠を供与する。同社は数週間以内に監督当局に新たに届け出て、 情報を明らかにするという。

--取材協力:Alexis Xydias.

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE