今日の国内市況:株式は反発、債券下落-円全面安、81円台半ば

東京株式相場は反発。米国の新規失 業保険申請件数の改善や為替の安定、堅調な国内景気などが好感され、 銀行やその他金融など金融、不動産、陸運といった内需関連株を中心 に幅広く買われた。

TOPIXの終値は前日比6.28ポイント(0.8%)高の837.82 と3日ぶりに上昇し、日経平均株価は69円66銭(0.7%)高の9777 円3銭と反発。

米労働省が1日に発表した先週の新規失業保険申請件数は、前週 から2000件減少し35万1000件となった。2月10日までの週と並び、 2008年3月以来の低水準。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコ ノミスト予想の中央値は35万5000件。

内需の堅調さも評価された。来週8日に内閣府が発表する昨年10 -12月期の実質国内総生産(GDP)改定値は、ブルームバーグが民 間調査機関18社の予想をまとめたところ、中央値は前期比年率マイナ ス0.6%と速報値のマイナス2.3%から改善するとみられている。

この日は、J.フロントリテイリング、エイチ・ツー・オーリテ イリングなど百貨店銘柄の上昇も目立ち、各社が1日に発表した2月 月次の売上高は、前年同月比でプラスだった。

東証1部業種別33指数の上昇率上位には不動産、その他金融、証 券・商品先物取引、陸運、電気・ガス、倉庫・運輸など内需関連業種 が多く並び、運賃値上げによる収益改善期待の広がった海運株も入っ た。

東証1部の売買高は概算で22億5158万株、売買代金は1兆3140 億円。値上がり銘柄数は1220、値下がりは330。

債券は下落

債券相場は下落。雇用関連統計の改善や議会証言を受けて債券 安・株高となった前日の米国市場の流れを引き継ぎ、売りが優勢だっ た。円安・株高も嫌気されて長期金利は3週間ぶり水準に上昇した。

東京先物市場で中心限月3月物は前日比8銭安の142円63銭で取 引を開始。直後に142円67銭を付けた後は、徐々に水準を切り下げた。 午後1時過ぎには142円50銭と2月27日以来の安値を付け、結局は 17銭安の142円54銭で引けた。週間では6銭高。2週間ぶりに上昇 したが、上げ幅は4週間ぶりの小ささとなった。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物の321回債利回り は同0.5ベーシスポイント(bp)高い0.98%で始まり、午前10時過ぎ に0.985%、午後3時過ぎには0.99%に上昇。2月10日以来の高水準 を付けた。来週6日に入札を控える30年物の35回債利回りは1bp高 い1.94%。20年物の133回債利回りは1.5bp高い1.755%で推移した。

円全面安

東京外国為替市場では、円が主要16通貨に対して全面安。対ドル では一時1ドル=81円56銭と、4営業日ぶりの安値を付けた。米雇 用関連指標の好調や欧州債務懸念の緩和を背景にアジア株が堅調さを 維持し、リスク選好に伴う円売り圧力がかかった。

ドル・円相場は朝方に付けた81円06銭を円の上値に、81円台半 ばまで円がじり安に展開。また、円は対ユーロでも朝方に1ユーロ= 107円95円まで上昇したあとは下落基調が続き、午後には108円46 銭まで水準を切り下げた。

ECBは先月29日に、長期リファイナンシングオペ(公開市場操 作、LTRO)を通じて5295億ユーロの資金供給を実施。1日の欧州 債市場では、イタリア2年債利回りが2010年10月以降で初めて2% を割り込んでいる。

1日に発表された2月25日までの週の新規失業保険申請件数(季 節調整済み)は、前週比2000件減の35万1000件と、2008年3月以 来の水準に減少した同月10日までの週と並んだ。これを受けて、米国 債相場は続落し、10年債の利回りは2%台に乗せ、約1週間ぶりの水 準に上昇。半面、米供給管理協会(ISM)が1日発表した2月の製 造業景況指数は52.4と、前月の54.1から低下。ブルームバーグ・ニ ュースがまとめた市場予想の54.5も下回った。

ドル・円相場の相対力指数(RSI、14日間)は75台後半に上 昇し、ドルの買われ過ぎの目安とされている70を上回っている。

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