バフェット氏の「成長エンジンはガス欠」-フロートが伸び悩み

資産家ウォーレン・バフェット氏は 保険料収入を基にしたレバレッジを活用し、米投資・保険会社バークシ ャー・ハサウェイを1950億ドル(約16兆円)規模の企業に育て上げた が、同氏によれば、こうしたこれまでのやり方での投資資金の調達は難 しくなりつつある。

バフェット氏は2月25日の書簡で、積み上がった保険料収入を抱え る保険部門をバークシャーはもはや新規投資の資金供給源として頼るこ とはできないと説明した。こうした保険料収入をバフェット氏は「フロ ート」と呼ぶが、このフロートは2011年末時点で706億ドルと、前年末 の658億ドルから増加、1970年の3900万ドルからは驚異的な伸びを見せ たが、今後は「現行水準から大きく増える」可能性は低いという。

バフェット氏(81)は67年に860万ドル規模の買収を通じ保険事業 に参入。増大するフロートはバークシャーの利益と共に株式投資や事業 買収の資金源となっていた。

バークシャーの株主でバフェット氏の投資に関する著書があるジェ フ・マシューズ氏は、バフェット氏の「成長エンジンはガス欠だ」と言 明、バークシャーは「今や単なる複合企業となった。投資事業体として のカルチャーはもはや持ち合わせていない」と述べた。

バフェット氏は97年、バークシャーの保険料収入について、「保有 しているが所有してる資金ではない」として、フロートと呼んだ。

バフェット氏は先月の書簡の中で、保険業界の競争により収益を上 げるのが一層難しくなってきたと述べている。ただ、フロートがいずれ 減少するとしても、「非常に緩やかなペースで、突飛な資金需要が生じ ることはない」という。

原題:Buffett’s Insurance Engine of Growth Set to Stall After 45 Years

--取材協力:Andrea Ludtke.

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE