米メキシコ湾原油流出事故の責任めぐる裁判、協議続く

2010年に米メキシコ湾で発生した原 油流出事故に関し、英BP、トランスオーシャン、ハリバートンのうち どの企業が損害賠償責任を負うべきかについて、米連邦地裁が判断を下 す時が近づいている。この事故は同年4月20日に発生し、リグ(掘削装 置)「ディープウォーター・ホライズン」が爆発、沈水した。

審理を担当するのはニューオーリンズの連邦地裁のカール・バービ エ判事。この事故とそれに伴う米国史上最大の原油流出に関連する費 用260億ドル(約2兆1000億円)について、BPが事故に関与した他社 から支援を受けるべきかどうかを判断する。

事情に詳しい関係者2人によると、BPはこの件について連邦政府 などと協議中。関係者3人によれば、メキシコ湾岸の事業主や不動産所 有者には140億ドル規模の和解案が提示されており、集中的に協議を続 けられるよう裁判は1週間延期された。協議がまとまらない場合、判事 が5日から証言の聴取を開始し、BPなどの企業が被害者への懲罰的損 害賠償金やメキシコ湾の汚染に関する政府への罰金を支払う必要がある かどうかを判断する予定。

ニューヨークのセント・ジョンズ大学のアンソニー・サビノ教授 (法学)は「和解に向け全当事者に大変なプレッシャーがかかってい る」と指摘。「判事が小槌を打つ瞬間、そしてその後も協議は続くだろ う」と述べた。

--取材協力:Bradley Olson、Joe Carroll、Dawn McCarty.

堀江 広美 Hiromi Horie +81-3-3201-8913 hhorie@bloomberg.net

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