米国株は最大2割上昇へ、日本も魅力-プリンシパルのバウアー氏

米生保大手プリンシパル・ファイナ ンシャル・グループの資産運用部門、プリンシパル・グローバル・イン ベスターズのチーフ・グローバル・エコノミスト、ロバート・バウアー 氏は1日、ブルームバーグ・ニュースとのインタビューで、2012年で魅 力的な投資先は好調な経済を背景とした米国株だと述べた。

米国の経済成長率は12年上期が1.5-2.0%、下期は2.5-3.0%を想 定。成長の加速を背景に米国株は今年10-20%の上昇を見込む。新興国 での生産性向上を目的としたハイテク投資活発化を背景に、テクノロジ ー株を有望視。生活必需品の消費関連株なども良いという。

バウアー氏は、年初からの世界株高の背景として、米景気の堅調に 加え、欧州債務危機がリーマン型のクレジットクランチとなる可能性が 低下、中国の景気減速が懸念されたほどではないことを挙げた。それに より、株式市場に対する投資家の信頼が高まってきたという。

日本株については、「以前より強気になりたいと思っていたが、今 がその時である可能性」とバウアー氏。日本銀行が1%のインフレター ゲットを完遂すれば、円も1ドル=80円台でさらに安くなり、輸出関連 株の競争力が向上する好ましい状況になるからだ。海外投資家も日本株 のラリーに乗り遅れたくないだろうとし、「今のアンダーウエートポジ ションから相当増やす可能性はある」と述べた。

目先は調整含み

今後2、3カ月は世界の株式市場のボラティリティは高いと想定。 良いニュースは徐々に減ってきたため、調整入りも想定している。米経 済指標が良いのは冬の天候に恵まれたことも一因であり、良好なモメン タムが失われる可能性もある。欧州債務問題も、仏やギリシャの選挙な どをきっかけに対応策の進ちょくが停滞する公算もあるとみる。

しかし投資家には「この調整局面を利用し、ポートフォリオの株式 組み入れ比率を高めるリバランスを勧めたい」とバウアー氏。年末に向 けて経済のファンダメンタルズはかなり良くなり、それを反映して株価 も上昇するとみているからだ。

株式以外では不動産も有望視。少なくとも米国の不動産はすでに底 打ち、今は高いリターンを生んでいるとしている。またREITはグロ ーバルに見ても分配金リターンが良好で、投資家にとって魅力的な資産 クラスだという。

債券保有も良いが、米、独、日本の国債は長期的に金利上昇が見込 まれるため好ましくないとバウアー氏。米10年債利回りは現在の1.9% から今年中に2.5-2.75%への上昇を予想する。このような中、ソブリ ン債に対するスプレッド縮小が見込まれる事業債の保有を推奨、投資適 格債や米ハイイールド債、またグローバルに分散が取れた債券ポートフ ォリオが好ましいと述べた。

プリンシパル・グローバル・インベスターズの運用資産総額は11年 9月末現在2314億米ドル(約18兆円)。

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