ギリシャ債CDSの決済起こらず、信用事由なし-ISDA

国際スワップデリバティブ協会( ISDA)の判定委員会は1日、ギリシャ国債を保証するクレジット・ デフォルト・スワップ(CDS)の決済を引き起こす信用事由は発生し ていないとの判断を下した。ISDAがウェブサイトで発表した。

ISDAは総額で1700億ユーロ(約18兆3500億円)規模のギリシャ 救済パッケージの一部の要素が信用事由に当たるかどうかの判断を求め られ、1日に判定委員会を開いた。

JPモルガン・チェースやパシフィック・インベストメント・マネ ジメント(PIMCO)で構成される判定委員会は、欧州中央銀行( ECB)の保有ギリシャ債が債務減免を強制されない新証券に交換され たことは決済の理由にはならないと判断。そのような交換はCDS決済 の事由の1つである他の債権者の劣後化に該当しないとの見解を示し た。ギリシャ債のCDSの残高は想定元本で32億5000万ドル(約2640億 円)相当。

ISDAは発表文で、ギリシャの「状況はまだ展開しつつあり、こ の日の決定は今後さらなる疑問を呈する権利や権能に影響するものでは ない」と説明。決定は「後日に信用事由が発生し得るかどうかに関する 委員会の見解を示したものではない」と解説した。

民間の債券保有者が減免に応じずギリシャが集団行動条項 (CAC)を発動すれば、ISDAの規則に基づきCDSの決済が起こ り得る。

ニューヨークのヘッジファンド、TFマーケット・アドバイザーズ の創業者、ピーター・チアー氏は「判定がノーであっても物事が幾らか 明瞭になるには価値がある。他の国で何が行われるかにも大きく関わる 問題だ」と話した。

ギリシャ債1000万ドル相当を5年間保証するコストは前払い730万 ドルと年間10万ドル。これは保証期間内のデフォルト(債務不履行)確 率95%を示唆する。

原題:Greece Debt Insurance Doesn’t Have to Pay Out, ISDA Says (1)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE