ユーロ圏:2月インフレ率は2.7%、予想外-1月失業率10.7%

ユーロ圏17カ国では2月の消費者物 価上昇が予想に反して加速した。域内経済がリセッション(景気後退) に向かいつつある中、中東不安で原油高となったことが響いた。

欧州連合(EU)統計局(ユーロスタット)が1日発表した2月の ユーロ圏消費者物価指数(速報値)は前年同月比2.7%上昇。インフレ 率は1月の2.6%(改定)から上昇した。

同時に発表された1月のユーロ圏失業率は10.7%と、昨年12月 の10.6%(改定前=10.4%)を上回り、14年ぶりの高水準となった。

各国の緊縮策強化が雇用や消費需要に影響を及ぼし、ユーロ圏経済 は昨年10-12月(第4四半期)のマイナス成長からの回復でもたついて いる。原油相場は過去1年で約23%上昇したが、それを企業が製品価格 に転嫁するのは向こう数カ月にわたって難しいとエコノミストらはみ る。

IHSグローバル・インサイトのチーフエコノミスト、ハワード・ アーチャー氏(ロンドン在勤)は統計発表前、「原油相場がユーロ圏の インフレ動向の鍵となるだろう」と指摘した上で、「経済活動の低迷と 高水準かつ上昇する失業率が潜在的な物価上昇圧力を総じて抑える公算 が大きい」との見方を示した。

EUの行政執行機関である欧州委員会は先月23日、ユーロ圏の成長 率について、今年はマイナス0.3%との見通しを示した。昨年はプラ ス1.4%のもよう。ドイツは今年0.6%のプラス成長が見込まれているも のの、ベルギーやギリシャ、スペイン、イタリア、キプロス、オランダ の経済は縮小するとみられている。

原題:Euro-Area Inflation Accelerates in February as Energy Costs Rise Eurozone January Unemployment Rates: Summary (Table)

--取材協力:Kristian Siedenburg、Mark Deen.

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE