特別注文のデリバティブ、投資銀の有望な収入源-不況知らず

ドイツ銀行やモルガン・スタンレー など投資銀行は、特別注文の株式デリバティブ(金融派生商品)をアレ ンジする業務で最大20億ドル(約1620億円)の手数料争奪戦を繰り広げ ている。あまり知られていないこの市場は不況知らずのようだ。

この事業は2008年の金融危機前は新規株式公開(IPO)引き受け と同程度の規模だったが、今では3倍。昨年も落ち込まなかった。匿名 のバンカー6人が概算した。調査会社フリーマンのデータによれば、昨 年の欧州・中東・アフリカの投資銀行業務では手数料収入の10%近くが この事業によるものだった。

株価に連動するこのデリバティブは個別に設計される。取引所に上 場される商品でないこともあり、投資銀行が高い手数料率を課すことが 可能だ。新規制の下での必要資本が他のデリバティブに比べて小さいこ とも銀行にとって利点。

シティグループの株式デリバティブグローバル責任者(ロンドン在 勤)のレーチェル・ロード氏は「投資銀行業界で、極めて優先度の高い 事業の1つだ。顧客層にとって重要だからだ」と述べた。

アラブ首長国連邦(UAE)アブダビ首長国の投資会社アーバル・ インベストメンツなどの投資家は、保有株の下落に対してヘッジしたり 株式を担保に借り入れたりするためにこのようなデリバティブを必要と している。

原題:Banks Vie for $2 Billion in Secretive Europe Equity Derivatives

--取材協力:Ben Moshinsky.

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