米アップルは年内に配当開始か、手元現金の蓄積で株主還元も

株式時価総額が29日に初めて5000億 ドル(約40兆5800億円)を突破した米アップルは、手元現金を蓄積し過 ぎているという株主の不満に対応し、配当支払いを今年開始する公算が 大きい。

ブルームバーグの集計データによると、アップルは年内に1株当た り約2ドルの四半期配当を発表する公算が大きい。この予想はブルーム バーグがマイクロソフトやIBMなど大手テクノロジー企業が実施する 配当などを基に算出した。

アップルは976億ドルの手元現金を持ち、1株当たり2ドルの配当 で必要な年間コスト74億6000万ドルを支払う余裕がある。配当に踏み切 れば、投資家には朗報になる上、配当支払い企業の株式しか保有しない 投資家層を新たに引きつけるきっかけとなり、同社にも恩恵がある。同 社は自社株買い戻しを実施する可能性もあり、新たな株主還元策による 株価押し上げ効果も見込まれる。

ティム・クック最高経営責任者(CEO)は今月、「会社の経営に 必要な規模を上回る」額の手元現金および投資をどう扱うかについて担 当者が「活発に議論」していることを明らかにしていた。

アップルの株主、キャピタル・アドバイザーズのキース・ゴダード CEOは「理性ある人なら企業経営の持続に必要な水準を上回っている と言うであろう規模の資本の一部について、分別を働かせて株主と共有 し始めてはどうか」と述べている。ウェッジウッド・パートナーズやサ ステイナブル・グロース・アドバイザーズなどの投資家もアップルに配 当支払いを求めている。

モルガン・スタンレーやJPモルガン・チェース、みずほセキュリ ティーズUSAなどのアナリストも、アップルが近い将来、配当を開始 すると予想している。

原題:Apple Dividend Seen Returning Part of $98 Billion in Cash: Tech (抜粋)

--取材協力:Rita Nazareth.

参考画面: 翻訳記事に関する翻訳者への問い合わせ先: 東京 守護清恵 Kiyoe Shugo +81-3-3201-7499 kshugo@bloomberg.net Editor: Masashi Hinoki 記事に関する記者への問い合わせ先: San Francisco Adam Satariano +1-415-617-7204 asatariano1@bloomberg.net

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