大き過ぎてつぶせない銀行資本規制、EU各国の裁量権容認も

欧州連合(EU)の各国銀行監督当 局は、大き過ぎてつぶせないとみられる金融機関の資本水準を決定する 権限を今後も維持する見通しだ。

バーゼル銀行監督委員会が合意した銀行資本規制(バーゼル3)の 欧州での実施に関する妥協案によれば、管轄域内の一部ないし全ての金 融機関に対し、最大3%の「システミックリスク・バッファー」(資本 の上積み)を求める裁量権が各国の監督当局に認められる。ブルームバ ーグ・ニュースが草案を入手した。

EUの議長国であるデンマークがまとめた妥協案は、信用収縮を30 日間乗り切るのに十分な現金化しやすい資産の保有を銀行に義務付ける 流動性規制も緩和する内容となっている。

EUの行政執行機関、欧州委員会のバルニエ委員(域内市場・金融 サービス担当)は、バーゼル3が定めるリスク資産に対する狭義の中核 的自己資本(コアTier1)比率について、各国の金融監督当局が最 低基準を高く設定することを制限する提案を行った。英国やスウェーデ ンは受け入れ難いとしてこれに反発していた。

デンマーク作成の2月28日付の文書によれば、市場の危機に際して 銀行の資本基準を引き上げる権限を欧州委に与えるバルニエ委員の当初 の計画は阻止されることになる。欧州委はただ、3%を超えて資本バッ ファーを積み増しする決定については引き続き拒否権を持つ。

原題:Banks May Face National Capital Levy Under EU’s Basel Compromise

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