14日午後の国内債券先物市場で一 時、中心限月の3月物が急騰する場面があった。東京証券取引所では 誤発注ではないとの認識を示すが、市場関係者の一部からはなお誤発 注の可能性を指摘する声も聞かれる。

午後の取引開始後に、先物3月物は前日終値142円37銭をやや上 回る142円40銭前後での動きとなっていたが、日本銀行の金融政策決 定会合で追加金融緩和が決定された後に急騰。一時は前日比1円高の 143円37銭まであった。東証グループ経営企画部の高橋直也広報課長 はブルームバーグの取材に対し、「誤発注との連絡は受けていないため、 誤発注ではないとの判断だ」と述べた。

もっとも、一時急騰後はすぐに上げ幅を縮め、終値では前日比19 銭高の142円56銭。東証は取引で異変があった場合には発注側にその 都度確認作業を行っているが、誤発注の報告は義務化されていない。

岡三アセットマネジメントの山田聡債券運用部長は、日銀決定は それほどのサプライズではなかった上、先物に比べ現物の動きは落ち 着いていたとし、「事実関係は分からないが、誤発注の可能性は強いと 思う」と指摘した。さらに、東証への報告がない点についても、「誤発 注と報告したからといって、それを無しにしてくれるかというとそう いう保証もない」と話している。

水準到達もサーキット・ブレーカー発動せず

一方、債先3月物は一時、価格変動が大きくなったときに一定時 間取引を中断するサーキット・ブレーカー発動水準の前日比1円高ま であったが、この日は発動されなかった。高橋氏は、「水準的には発動 するところまで上昇したが、次の瞬間に元の水準に戻ったので発動し なかった」と説明している。

東証では2日、相場情報の配信に問題が生じ、上場株式など241 銘柄の売買が一時停止する大規模障害が発生。東証システムに連動し ていた札幌証券取引所でも、全銘柄の取引が一時ストップする事態が あった。

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