米国株:4日続落、ダウは8月以来最長の連続安-経済統計を嫌気

米株式相場は4日続落。ダウ 工業株30種平均は昨年8月以来で最長の連続安となった。消費者信 頼感指数とシカゴ製造業景況指数が市場予想に反して低下したことが 背景。

金融株が上昇し、株価は下げ幅を縮小した。モルガン・スタン レーとゴールドマン・サックス・グループはいずれも上昇。一方、 石油のエクソンモービルは下落。予想を下回る売上高が嫌気された。 穀物加工で世界最大手のアーチャー・ダニエルズ・ミッドランド (ADM)も下落。同社の四半期決算は大幅な減益だった。

S&P500種株価指数は前日比0.1%安の1312.41。一時は

0.5%安となった。朝方は0.6%上昇する場面もあった。ダウ平均 は20.81ドル(0.2%)安の12632.91ドル。

パイオニア・インベストメンツの運用担当者、ジョン・キャリ ー氏(ボストン在勤)は「景気が拡大、あるいは減速するのかにつ いて投資家の見方は定まっていない」と述べ、「より良い経済成長 を期待しているのは確かだ」と続けた。

欧州連合(EU)の加盟国大半が財政規律の強化に合意し、ギ リシャの債務交渉が進展を見せたことを好感し、朝方は買いが先行し ていた。

S&P500種の月間ベース

S&P500種は月間ベースでは4.4%高。1月としては15年 ぶりの大幅高だった。米連邦公開市場委員会(FOMC)は先週の会 合後に発表した声明で、フェデラルファンド(FF)金利誘導目標の 見通しについて、「少なくとも2014年遅くまではFF金利の異例な 低水準を正当化する可能性が高いと現在想定している」と表明した。

ブルームバーグのデータによると、1月9日以降に決算を発表 したS&P500種採用企業192社のうち、1株当たり利益がアナリ スト予想を上回ったのは129社に上った。

エクソンは2.1%安。この日発表した2011年10-12月(第 4四半期)決算で、売上高は前年同期比16%増の1216億ドルと、 ブルームバーグがまとめたアナリストの予想平均1244億ドルを下 回った。

米家電販売大手ラジオシャックは30%の大幅下落。自社株買 いの一時中止や暫定集計ベースでの四半期利益がアナリスト予想を下 回ったことなどが嫌気された。

金融株の投資妙味

オッペンハイマーのチーフ投資ストラテジスト、ブライアン・ ベルスキ氏は、1990年代以来の好スタートを切っている米国の金融 株には割安感はほとんどないと指摘した。

ベルスキ氏は27日付リポートで「中長期で投資する人は金融 株のバリュエーション(株価評価)が魅力的に思えてもだまされて はいけない」と述べ、3-5年先を見る投資家は金融株の投資配分 をS&P500種のウエートよりも低くすべきだと付け加えた。S& P500種に占める金融株のウエートは約14%。

ブルームバーグの集計データによると、金融株指数の株価収益 率(PER)は30日時点で12.4倍と、2年前の約半分。

ベルスキ氏は「これらの企業の大半は監視と規制が強まる『全 く新しい世界』で営業している」と述べ、自己資本規制の強化で収 益性は悪化すると予想。今月の金融株の上げは株式相場上昇の好機 を利用した買いが主因だと分析した。

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